アイシールド21

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雲一つ無い、晴れた空に


「雨よ降れ」


と、雨乞いしたところで雨が降るはずはないのだが、


さっきから、彼女は


「雪よ降れ〜!」


と、更にあり得ないことを空に懇願している。


確かに冬だし、寒いから、雪が降らないとは言い難いが、



「いや…さすがに今日は無理だろ」



ジャケットのポケットに両手を突っ込んだまま彼女にそう言うと、


「…確かにね」


と、妙に早く納得してくれた。



「しかし、なんで『雪乞い』してたんだ?」


「んー?ほら、雪が降ってほしいなって!」


「長谷川は寒いの苦手だろ?」


「でも雪は好きだもん!まぁ…さすがに今日は無理かなぁ」


「雲一つ無いからな。降ったら奇跡だ。」


「奇跡…か」



白い息をはぁっと吐きながら、空を見つめる長谷川の顔が、いつになく綺麗に見えて、一瞬どきっとさせられる。



「奇跡でもいいから降ってほしかったな〜!もし今降ったらさ…本当に奇跡だよね?」


「そうだな。」


「確率的にどっちの方が低いかな?」



何の確率だ?と聞けば、



「雪が降る確率と、筧と両思いになれる確率!」



と、笑って答えられた。




あまりの突然の言葉に、心臓が早鐘を打つ。




「よし!帰ろ、筧!向こうまで競争ね!」




走り出した彼女の背中を少し見つめて、そして俺は彼女を追いかける。




それを奇跡と呼ぶのなら


「奇跡が起こったぞ」って言ってやらなきゃな



************


初アイシールド21夢!

そして、初筧夢…!

筧…好きです(黙れ)

しかしいまいち口調がわかりません。

筧は、彼女になるまで苗字呼びしてそうな感じだったので、あえて苗字にしました…(水町とかも苗字呼びだし)



080205


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