アイシールド21
□◆
1ページ/1ページ
雲一つ無い、晴れた空に
「雨よ降れ」
と、雨乞いしたところで雨が降るはずはないのだが、
さっきから、彼女は
「雪よ降れ〜!」
と、更にあり得ないことを空に懇願している。
確かに冬だし、寒いから、雪が降らないとは言い難いが、
「いや…さすがに今日は無理だろ」
ジャケットのポケットに両手を突っ込んだまま彼女にそう言うと、
「…確かにね」
と、妙に早く納得してくれた。
「しかし、なんで『雪乞い』してたんだ?」
「んー?ほら、雪が降ってほしいなって!」
「長谷川は寒いの苦手だろ?」
「でも雪は好きだもん!まぁ…さすがに今日は無理かなぁ」
「雲一つ無いからな。降ったら奇跡だ。」
「奇跡…か」
白い息をはぁっと吐きながら、空を見つめる長谷川の顔が、いつになく綺麗に見えて、一瞬どきっとさせられる。
「奇跡でもいいから降ってほしかったな〜!もし今降ったらさ…本当に奇跡だよね?」
「そうだな。」
「確率的にどっちの方が低いかな?」
何の確率だ?と聞けば、
「雪が降る確率と、筧と両思いになれる確率!」
と、笑って答えられた。
あまりの突然の言葉に、心臓が早鐘を打つ。
「よし!帰ろ、筧!向こうまで競争ね!」
走り出した彼女の背中を少し見つめて、そして俺は彼女を追いかける。
それを奇跡と呼ぶのなら
「奇跡が起こったぞ」って言ってやらなきゃな
************
初アイシールド21夢!
そして、初筧夢…!
筧…好きです(黙れ)
しかしいまいち口調がわかりません。
筧は、彼女になるまで苗字呼びしてそうな感じだったので、あえて苗字にしました…(水町とかも苗字呼びだし)
080205
←Back