ひぐらし

□しばしの幸せ
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「オーホッホ!圭一さんたら朝から水浴びなんて節操の無い方ですわねぇ!」


ほんの数秒前、いつもの様に教室に登校して来た圭一は沙都子の新しい罠に見事ハマり、文字通り濡れ鼠状態だ。
当然圭一は怒りに震えた。

「圭一くん、大丈夫かな、かな?」

レナは何か拭く物は無いかと辺りを見回す。が、何も無い。沙都子の仕業だ。

「沙・都・子〜!?」
一文字言うごとに圭一は高笑いをする沙都子に詰め寄る。因みにデコピンのセッティング済み。


「何をするんですの圭一さん!いやっうわぁあああん!」

沙都子に良い具合にデコピンがお見舞いされる。良い音がした。
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