金糸雀《終始編》
□1章3 告白
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「フウカ、付き合って貰ってごめんね?」
「何言ってんの。
あんたが告白するなんて一大メインイベント…。
手を貸さないわけには行かないわよ」
「ふふっ、ありがとう…
フウカがずっと昔から友達でよかった。」
フィーネは胸に絵の具と塗料の詰め合わせを抱えながら、嬉しそうに話すとフウカと言われた女性は嬉しそうに微笑んだ。
「……何はともあれ、私の役目はこれでおしまい。アローンの所行っといで!」
「わっ!!」
背中をとんっと押されてフィーネは絵の具達を落としかけるが止まりフウカを睨む。
「どうなったか何て、教えて上げないんだから!」
「げ…勘弁。」
「ふふっ、冗談。
またね、フウカ」
フィーネはフウカに手を拭り教会に嬉しそうに向かっていった。
「どうか、フィーネがー“ペルセポネ様”上手く行きますように…」
フウカはその後ろ姿を見て手を胸の前で組み祈っていた。