鬼行文
□俺と平助と体育倉庫。
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うっすらと赤くなった肌や少しだけ筋肉がついた腹をなんとなく見つめた。最近、永倉に馬鹿にされて自分も鍛えだしたとか…。元々サッカー部で鍛えているらしいが、
『もっと強くなるにはもっともっと頑張らなきゃなっ!』
別に頑張ることがいけない訳ではない。ただちょっとだけ彼は頑張りすぎてしまう時がある。今のままでも彼は十分強い。だが彼は頑張る事をやめない。何が彼をそうさせるのかは分からない。だけど無茶してないかとたまに不安になるのだ。
だから頑張った時は原田がたくさん誉めるのだ。
「何ジロジロ見てんだよ」
「見ねぇと出来ないだろ?」
「左之せん、せ…」
「照れてんのか…?」
「っあ…どこ触ってんだよ……」
(全く、可愛いもんだぜコイツは。)
ジッパーを下げて下着を脱がせた。敏感になり始めているそれを原田は上下に擦り始めた。初めての感覚に藤堂は頬を強張らせた。
「っあん…あぁ」
「平助。よく聞けよ?」
手をピタリと止めて藤堂を睨んだ。何を言われるのかさっぱり分からないので、藤堂は少しだけ身震いした。
「いいか?これはお仕置きだ。だから───」
「ひぁあんっ!!!」
「イったら駄目だぞ。」
原田の中指が藤堂の秘部に押し込まれた。藤堂は堪らず声をあげた。痛みと共に快楽の刺激が藤堂の頭を揺さぶった。
(オレ…何されてんだろ……)
「すげぇ。俺の指が締め付けられてるぜ?」
「いっ……だめ…!」
「可愛いすぎるよ。お前は。」
「ふぁ、っ……!!!」
原田が必死に快楽と戦っている藤堂の耳に噛みついた。耳が弱い藤堂に対し、この攻撃と言えるやり方。藤堂はあっさりとイってしまい、原田の計算通りとなった。
マットの上に藤堂の出したものが飛び散る。
そして原田は自分のズボンのベルトを外したのだった。
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