鬼行文
□俺と平助と体育倉庫。
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藤堂平助。ただいま窮地にたたされている高校一年生。
何故 彼が窮地にたたされているかと言うと───
「日頃の行いが悪すぎだバカ野郎」
「あはは…」
「土方先生が怒る度、新八の命が危ねぇんだよ」
「新八先生の…」
四時間目が終わり、昼御飯の最中に原田は教室に来た。
そして斎藤と共に弁当を食べていたら“特別補習”という理由で、ここに連れてこられた。
「で、どうして体育倉庫なわけ?」
「ここだと色々便利なんでな。」
(勘弁してくれよ……)
「今日はお仕置きだ。反省したら許してやる」
「つか、何すんの?雑用??」
藤堂は跳び箱の上に腰掛けた。藤堂はいまいち原田の言ってる事が分かってないらしい。雑用なんて楽な作業を、原田が藤堂にさせるはずない。そして雑用なんて楽な作業をお仕置きなんて言わない。
「よっと」
「うわ!?ちょっと!!?」
原田は何も言わずに藤堂を抱き上げ、マット上に押し倒した。一瞬にして藤堂の顔が真っ青になっていき、漸くお仕置きの理解が出来たようだ。自分の視界には白い天井と原田の顔。
言わば、どや顔。
(まずいまずいまずいまずいって!!)
「ちょ待って待って!オレ達この前キスしたばっかじゃん!!」
「ガタガタ言うな。ヤるぞ。」
「ダメだって!ここ学校だし!!」
「今のお前ぇに発言権なんてねぇよ。」
「意味わかんねぇよ!……っあ…」
軽く首筋を咬み鎖骨に指を走らせた。首を伝い、浮き出た骨へと汗が滴る。藤堂は眉を寄せ苦しそうな表情だった
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