短編小説

□一番近くて遠い距離
1ページ/10ページ

ほむら「ふー…さみい」


 季節は11月。肌を刺すような冷気が日本に満ちる時期である。

 おまけに今朝はうっすらと霧が立ち込めており、それが寒さに拍車をかけていた。

 ほむらは冷える両手をコートのポケットに突っ込み、肩をすくめる。

 学校に行くためとはいえ、駅で電車を待つこの時間は何とかならないものかと思う。


ほむら「戻りたいなぁ………」


 ぼそり、とほむらは呟いた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ