Una linea di confine
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突然入ってきた人は、銀髪の男の人だった。
しかも、かっこいい…。日本人にはないかっこよさ…ハーフかクォーターなのかな?
「あれ、リボーンさん!」
男の人は赤ちゃんを見ると、部屋に入ってきた…んだけど、私、めちゃくちゃ睨まれてません?
「さっきの悲鳴はてめえか?」
『え、?』
「答えやがれ!」
『はいっ!私です!』
あまりの剣幕にビクつきながらも、膝上にいたカメ君(エンツィオ…だっけ?)をずいっと突き出す。
『目が覚めたら、大きなこの子が私の上に乗ってて…すごく、ビックリしてしまって…思わず叫んでしまったというしまつです!』
「こいつの言っていることは本当だぞ。現に、オレがエンツィオを小さくしたからな」
「そうだったんスか」
敵襲じゃなかったんスね、とどこか肩の荷が下りたような顔をした彼は近くの椅子に座った。
「ところで女……てめえどこのファミリーの回し者だ?」
『……はい?』
「ちょ、ちょっと待って、獄寺君‼」
「安心して下さい、十代目!ちゃんと吐かせますから!」
何時の間にか部屋にはスーツを着た男の人達がいた。
え、本当にいつから居たんですか?
「さあ、言え!ボンゴレに喧嘩売ったのはどこのファミリーだ?」
『あ、の…』
ボンゴレって……あさり?パスタ?
ファミリーって……家族?コンビニ名の一部?
ああ、何考えてんだろ私。ただハッキリしていることは…
この人、やっぱり怖いぃぃぃいいい!!!!!
「何とか言え!」
『ひぃっ!』
「抑えろって、獄寺」
「そ、そうだよ、獄寺君‼」
恐怖で固まるなまえを救ってくれたのは、爽やかな笑顔の黒髪の男の人とハニーブラウンのツンツン髪(すごいなぁ)の男の人。
「ディーノさんが連れて来たんだから、大丈夫だって」
「それに、まだ骸からの報告はあがってねぇんだから。焦ったってしょうがないと思うぜ?」
「っち…」
「クフフ、まったくですね。ボンゴレ右腕とは…聞いて呆れる」
「「「骸!」」」
不思議な笑い声の方に降り向けば、青く不思議な髪型(例えるなら…パイナップル…?)の、赤と青のオッドアイの男の人がファイルを持って入ってきた。
目が合うと、ニコリと微笑む彼。
その瞬間、みるみる顔に熱があつまってくるのがわかり、なまえは俯くことで顔を隠した。
ここはホストクラブですか?
あれ、私、売られたんだよね…
***
05に続く
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