Short Story

□悪いな、ガキには興味ねえ
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悪いな、ガキには興味ねえ











これはまさしく、運命だと思った。






***






「悪いな、ガキには興味ねえ」





私の人生で初めての告白を受けた銀髪の彼はそう言い残すと、颯爽と立ち去って行った。



自慢じゃないが、私の顔立ちは少しばかり良い方だ。
だから、告白のセリフも殆どが「一目惚れしました!」から入る。その後に、こういう性格にも惹かれただとか、こういう仕草が素敵だとか、そういう具体的なことを言ってくれる人は良い方だ。



殆どが、「何だ、思ってたのと違う」という言葉を私に向ける。


パッと見、私は「守ってあげたくなる弱い女の子」に入るらしい。でも、実際私はそこまでヤワじゃないし、むしろサバサバしていて、ちょっときつめの性格だと自負している。



だから私は「一目惚れ」を信じていなかった。なのに…私はあの銀髪の彼に一目惚れしてしまったのだ。



思い切って告白するも玉砕。




でもどうした。


ようは、年齢なんて問題ない。釣り合う存在だと思わせればいいんだよ!



私に告白してくれた人は皆、すぐ諦めていった。少しくらい努力を見せようとする人がいたらな…と思っていた。



あの人のタイプが私と似ているということは、私が努力すればいいってことでしょ?



今に見てなさい…隣に立っても文句一つ言わせないくらいになってみせるんだから!



悪いな、ガキには興味ねえ

その言葉は私に火を付けた

End?
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肉食系女子を書いてみたくて(笑)
タイトルは、確かに恋だった様の年上の彼のセリフよりお借りしました。
2015.2.28

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