Short Story
□みんな好きだぜっ
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※タイトル通り、キャラソンネタで捏造夢
※駄文、きっと駄文。
※切甘…かな?
※無理だと感じた方は今すぐバック!!
手元にあるルーズリーフには、単語がぎっしり…とまではいかないものの、埋まりつつあった。
まぁ、私が書いたものだから、驚きはしないけど、不満はあるわけで…
『ねぇ、武』
「ん?」
『…本当に、これで全部?』
「ハハハッ、それ以上はでないのな♪」
『そっか……』
「なまえ…?」
もう一度、ルーズリーフに目を落とす。
内容は武のプロフィール。
私の所属する新聞部の企画アンケートの結果(殆んど女子票により)、"野球部期待の星、山本武の実態"という特集を組むことになり、そのインタビュアーに私は抜擢された。
そこまではいいんだけど…
『誕生日は4月24日のO型、日課はバッティング場通い…』
「あってるぜ?」
『好きなもの……白いボール、リストバンド、新しいスパイク、広いグランド、部活の時間、使い込んだグローブ、二死で満塁サヨナラチャンス、逆転ホームラン……これだから、獄寺くんに"野球バカ"って呼ばれちゃうんだよ』
「なっ、なまえは獄寺の肩持つのか!?」
『そんなつもりはないけど……えっと…お父さんのお寿司、並盛牛乳、友達と食べるお弁当、甘い卵焼き、カレー、おしるこ、購買のヤキソバパン、アイスキャンディー、麦茶、おにぎり、冬の鍋、大トロ…』
「聞いてたら、腹減っちまったぜ」
『いや、それさっきまでの私だから!』
「ハハハッ、悪ぃ!」
『友達の笑顔、マフィアごっこ、裏庭の野良猫、円陣、助っ人、お店の手伝い、肩に乗ったチビ達、時雨金時、赤マルチェック、ツナの家で食べるご飯……時雨金時って、何?』
「オレの相棒…だな」
『……(バットかなんかかな?)
屋上、畳の匂い、銭湯、サンダル、洗い立てのタオル、縁側、秋の夕暮れ、青い海、放課後に寄る商店……てるてる坊主、花火大会、縁日、初詣、ボールの的当て、七夕祭り、花見、スイカ割り、プール、和太鼓、虹、肝試し、雪合戦、運動会、子供達との遊び、キャッチボール、友達と過ごす時間、雨上がりの大空…は、私も好き』
「だよな♪…にしても、オレの好きなものばっかになってないか?」
『っ…』
これじゃぁ、"武の実態"じゃなくて"武の好きなものについて"になってることくらいわかってる。
武が好きなものを一つあげる度に、他には?って問う私は相当バカだと思う。それでも……
『私は……武の好きなものに、入らないの…?』
「なまえ?」
しまった…言うはずじゃなかったのに…!!
おもわず握ったルーズリーフがクシャッと音を立てる。視界に入った私の手は、震えてて…自分が情けなく思えて、下唇を噛む。じゃないと、余計なものまで溢れてきそうだったから。
これでも、私は武の恋人。みんなに隠すこともなく、お付き合いしている。
けど…
それなのに、アンケートをとれば、やっぱりというか当然というか、武についての希望がトップを占めるわけで。
こんな人気者の彼女でいていいのか、正直不安でしょうがない。
いつか、武は私の届かないところに行っちゃうんじゃないか…
私だけがこんなにも好きなんじゃないのか…
武にとって、私は…
『ごめ、ん…今の、忘れ…て…』
重い女だなんて思われたくないのに、我慢したいのに、涙は溢れて止まらない。
涙を拭おうとしたその時ーー
「擦ったら、痛くなるぜ?」
武に手をとられた。
涙と一緒に、この不安でいっぱいな気持ちも消え去るなら、痛みくらいその代償として、甘んじて受けるのに…
『私の、こと…嫌いに、なった…?』
「…なんで?」
なんでって…
本当に聞かれた意味がわからないといった顔をする武。
『……こんなことで泣いて…引かなかった?重いって思わない?それに、私のこと…
好きなものに、入れてくれなかった、から…』
「ぷっ…アッ、ハハハッ」
『武……?』
武は俯く私をよそに、笑い出した。
私の方がなんで?って感じなんですけど!
「なまえはやっぱ、可愛いのな〜」
『いっ、イキナリ、な、何いって…!?』
「だってーー
オレ、なまえのこと大好きだかんな。好きなんかじゃ足りないだろ?」
そう言い放った武は、私の涙を拭うと、甘いキスをくれた。
(私だって…大好きだよ!)
(知ってるぜ)
End
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初山本夢がキャラソンネタって……
途中gdgdですみませんorz
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