Short Story

□みんな好きだぜっ
1ページ/1ページ




※タイトル通り、キャラソンネタで捏造夢
※駄文、きっと駄文。
※切甘…かな?
※無理だと感じた方は今すぐバック!!



















手元にあるルーズリーフには、単語がぎっしり…とまではいかないものの、埋まりつつあった。


まぁ、私が書いたものだから、驚きはしないけど、不満はあるわけで…






『ねぇ、武』

「ん?」

『…本当に、これで全部?』

「ハハハッ、それ以上はでないのな♪」

『そっか……』

「なまえ…?」





もう一度、ルーズリーフに目を落とす。


内容は武のプロフィール。


私の所属する新聞部の企画アンケートの結果(殆んど女子票により)、"野球部期待の星、山本武の実態"という特集を組むことになり、そのインタビュアーに私は抜擢された。


そこまではいいんだけど…





『誕生日は4月24日のO型、日課はバッティング場通い…』

「あってるぜ?」

『好きなもの……白いボール、リストバンド、新しいスパイク、広いグランド、部活の時間、使い込んだグローブ、二死で満塁サヨナラチャンス、逆転ホームラン……これだから、獄寺くんに"野球バカ"って呼ばれちゃうんだよ』

「なっ、なまえは獄寺の肩持つのか!?」

『そんなつもりはないけど……えっと…お父さんのお寿司、並盛牛乳、友達と食べるお弁当、甘い卵焼き、カレー、おしるこ、購買のヤキソバパン、アイスキャンディー、麦茶、おにぎり、冬の鍋、大トロ…』

「聞いてたら、腹減っちまったぜ」

『いや、それさっきまでの私だから!』

「ハハハッ、悪ぃ!」

『友達の笑顔、マフィアごっこ、裏庭の野良猫、円陣、助っ人、お店の手伝い、肩に乗ったチビ達、時雨金時、赤マルチェック、ツナの家で食べるご飯……時雨金時って、何?』

「オレの相棒…だな」

『……(バットかなんかかな?)
屋上、畳の匂い、銭湯、サンダル、洗い立てのタオル、縁側、秋の夕暮れ、青い海、放課後に寄る商店……てるてる坊主、花火大会、縁日、初詣、ボールの的当て、七夕祭り、花見、スイカ割り、プール、和太鼓、虹、肝試し、雪合戦、運動会、子供達との遊び、キャッチボール、友達と過ごす時間、雨上がりの大空…は、私も好き』

「だよな♪…にしても、オレの好きなものばっかになってないか?」

『っ…』







これじゃぁ、"武の実態"じゃなくて"武の好きなものについて"になってることくらいわかってる。

武が好きなものを一つあげる度に、他には?って問う私は相当バカだと思う。それでも……






『私は……武の好きなものに、入らないの…?』

「なまえ?」





しまった…言うはずじゃなかったのに…!!


おもわず握ったルーズリーフがクシャッと音を立てる。視界に入った私の手は、震えてて…自分が情けなく思えて、下唇を噛む。じゃないと、余計なものまで溢れてきそうだったから。





これでも、私は武の恋人。みんなに隠すこともなく、お付き合いしている。

けど…


それなのに、アンケートをとれば、やっぱりというか当然というか、武についての希望がトップを占めるわけで。


こんな人気者の彼女でいていいのか、正直不安でしょうがない。

いつか、武は私の届かないところに行っちゃうんじゃないか…

私だけがこんなにも好きなんじゃないのか…

武にとって、私は…






『ごめ、ん…今の、忘れ…て…』





重い女だなんて思われたくないのに、我慢したいのに、涙は溢れて止まらない。

涙を拭おうとしたその時ーー




「擦ったら、痛くなるぜ?」




武に手をとられた。


涙と一緒に、この不安でいっぱいな気持ちも消え去るなら、痛みくらいその代償として、甘んじて受けるのに…





『私の、こと…嫌いに、なった…?』

「…なんで?」





なんでって…

本当に聞かれた意味がわからないといった顔をする武。





『……こんなことで泣いて…引かなかった?重いって思わない?それに、私のこと…





好きなものに、入れてくれなかった、から…』

「ぷっ…アッ、ハハハッ」

『武……?』





武は俯く私をよそに、笑い出した。

私の方がなんで?って感じなんですけど!





「なまえはやっぱ、可愛いのな〜」

『いっ、イキナリ、な、何いって…!?』

「だってーー










オレ、なまえのこと大好きだかんな。好きなんかじゃ足りないだろ?」





そう言い放った武は、私の涙を拭うと、甘いキスをくれた。










(私だって…大好きだよ!)
(知ってるぜ)

End


ーーーーーーー


初山本夢がキャラソンネタって……

途中gdgdですみませんorz




[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ