連載
□公認ストーカー
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公認ストーカー
※ほぼ会話文
※短い
某月某日、朝。
教室。
『雲雀さん、また髪かきあげた!これで3回目!』
「ちょっとなまえ、何カウントしてんのよ。ストーカーみたいなことしないでよ、全く」
『違うよ!観察だって!』
「似たようなもんでしょ」
本音を述べるなまえの友人。
同日、昼休み。
応接室。
「委員長、本日の(みょうじさんに関する)報告です」
「うん、ありがとう……へぇ、この男、教科書を口実に机くっつけたんだ」
「(彼の机は1番端なので、反対側のみょうじさんに頼るのは仕方の無いことかと…)」
「こいつは休み時間に肩と手に触れたと…」
「(みょうじさんが落し物に気付かなかったために肩を叩き、手渡す際にほんの少し触れたのは、いた仕方ないことかと…)」
「とりあえず、咬み殺しておくべきかな」
「……そうですね」
本音の言えない副委員長。
同日、放課後。
並盛商店街。
『あれ、雲雀さんだ!』
「はぁ?どこ?」
『なんでわかんないの!?』
「(わかんないわよ!!)」
翌週の某月某日、朝。
教室。
『奇跡の一枚!』
「ん〜?……ぶはっ!ちょっ、なまえ!!」
同時刻。
応接室。
「……」
「委員長?何をご覧になって…」
なまえが手にしているものは、木陰で目を閉じて寝ている雲雀の写真。
雲雀が手にしている携帯に写し出されているのは、カメラを持ってベンチで眠ってしまっているなまえの姿が。
「『どうしよう…凄く可愛い…』」
お互いがお互いの写真に惚れ惚れしているなど、全くもって知らない為、(こんなことが本人にバレたら、幻滅されるだろう)と友人と副委員長が考えているが、当の本人達にはそんな考えすら頭を擦りもしなかった。
「『アルバムを作る…って、ありかな…』」
「「((ストーカー予備軍…))」」
公認ストーカー
には、させません!
友人と副委員長の苦労は絶えなさそうである。
To be continue…