神次元リリカル銀魂D×D

□出会ってすぐにフラグがたつ
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「アルフあの人達誰なんだろうね。」

突如ビルの屋上に現れた銀時を空から見下ろしながら黒いマントを身にまとった長い髪をツインテールにまとめた金髪の少女が隣にいる『アルフ』と呼ばれる女性に話し掛ける。

「さぁ? 管理局の魔導師…いやでもあんなドジを管理局の魔導師がするかなぁ?」

オレンジ色の長い髪をした女性アルフは訝しげな表情をしながら首を傾げる。

「確かにドジっていう理由もあるけど…おかしな格好をしてるね。確かに管理局の魔導師には見えない」

二人は銀時、一誠、ネプテューヌの身なりを見たが二人から見て三人の格好はどう見ても魔導師には見えなかった。腰に木刀をさしているだけでバリアジャケットも着てないし杖も持っていなかった。

さらに何の変哲もない少年に少女でもある。

「どうするフェイト?」

『フェイト』と呼ばれた少女は持っている杖を強く握る。

「そうだね…」





銀時は装置が動かないことを確かめた後、装置を右に置き屋上の真ん中に座り込んでいた。

「たくよぉ…どこなんだよここはよぉ?」

銀時は頭を俯かせながら呟く。

「ああ、チクショウ!!イライラする!!あの綺麗な星空までイライラする!!あんなに綺麗なのにィ!!」

銀時は顔を上げ星空に向かって怒鳴った。

「テメェラ!変なやつに無理やり飛ばされたらむかつくよなぁ!?」
「いや、別に経験してないし・・・」
「俺は・・・まぁそうだけど」

ネプテューヌは否定し、一誠はどう答えるか迷ったがとりあえず返事する。

「ジジィは余計な安全バリアつけるし!ここどこだかわかんねーし!次元転送装置は動かねーし!新八と神楽はいねーしよぉ!ツッコミがいなきゃこの小説成立しねーしよぉ!やれってか!?俺一人でツッコミをやれって言うのか!?」

綺麗な星空に向かって銀時は愚痴を叫び続ける。

「チクショウ!何が今度は大丈夫だ!あのクソジジィ!帰ったら絶対ボッコボコにしてやるからな!」

銀時は怒りに満ちた表情でこぶしを震わせた。

ネプテューヌはげらげら笑い、一誠はどう反応していいか迷った。





フェイトとアルフは上空から銀時に迫る。

(ごめんなさい)

フェイトは心の中で謝りながら数発の黄色い魔力弾を銀時に放った。

「!!」

銀時は凄い速さで迫ってくる魔力弾の光に気づき腰に差していた木刀『洞爺湖』を抜き素早い剣捌きで魔力弾を全て弾いた。
ネプテューヌと一誠も同じく魔力弾をはじき返す。

「えっ!?」

フェイトは銀時が魔力弾を全て弾いたことに驚いた。

「たぁあああ!!」

銀時の後ろからアルフは殴りかかる。銀時はアルフに気づき体を捻ってかわす。銀時は勢いをつけてアルフの顔を目掛けて木刀を振る。

「なっ!?(まずいやられる!)」
「アルフ!!」

アルフは銀時が自分の拳をさけたと同時に反撃することに驚き心の中ではやられてしまうと思った。フェイトは急いでアルフの元へ向かおうとすると、銀時はアルフの顔に当たる直前で木刀を止めた。

「「!?」」

フェイトとアルフは突然のことに驚いて動きを止める。

「はぁい、終了ォ。」

銀時はそう言うと手に持っていた木刀を腰に差した。

「……」

アルフは状況についていけずただ口を開けてポカーンとしていた。

「たくよぉ。いきなり知らねェ場所に飛ばされて、その上、糖分が切れてイライラしている時に襲いやがって…」

銀時は不機嫌な表情と気だるさとイライラが混じったような口調で頭をかきながら愚痴をこぼす。

「アルフ大丈夫!?」
「う…うん。大丈夫だよフェイト。」

フェイトはアルフの横に着地をしてアルフの安否を確認してアルフは大丈夫だと答える。

「あなたたちは管理局の人間ですか?」

フェイトはバルディッシュを構え警戒しながら銀時に問う。

「は?管理局?それって入国管理局のこと?」
「なにそれ?おいしいの?」
「どこの役所なんだ?」

銀時、ネプテューヌ、一誠はフェイトの言った管理局のことを自分の知っている入国管理局ことだと思い答える。

「え!?」

フェイトは銀時の答えに驚き思わず警戒を緩めてしまう。

「ていうか、テメェらそんな格好で恥ずかしくねーの?何かのアニメのコスプレか?」

銀時はフェイトとアルフの格好を見て言った。
フェイトは黒いマントを羽織って。アルフは獣の耳と尻尾が生えている。まさにアニメに出てきそうなキャラクターの格好である。

「そっちの胸がデケー姉ちゃんは犬のコスプレか?」

銀時はアルフの方を向きセクハラに近い言葉で言う。

「犬じゃない!あたしは狼だ!」

アルフは銀時の言ったセクハラより犬呼ばわりされたことにムッときたのか声を上げた。

「どっちも似たようなもんだろ?つーか犬と狼の違いがわかんねーよ。もう一緒でいいだろ。」

銀時はめんどくさそうに答える。

「よくない!」
「犬の妖怪っていたっけな?」
「間を取って魔物娘とか?」

銀時の答えにアルフが反論した直後に銀時の真上から光の塊が出てきて光から何か出てきて銀時にのしかかった、フェイトとアルフは落ちてきた衝撃で砂ぼこりが舞ったため目をつぶり利き腕で目を守った。

「ちょっ!一体何が…うわっ!!」
「アルフどうしたの…えっ!?」

アルフは状況を確認をするため目を開けた直後何かに驚いた。フェイトもアルフの反応が気になり状況を確認をするとフェイトも何かに驚いていた。

「わん!」

うつ伏せに倒れている銀時の上には万事屋で飼われ手いる白いヒグマくらい大きな犬『定春』がいた。

「さ…定春ど…どいてくれ」

銀時は辛うじて意識をとりとめながら定春にどいてくれと頼む。

「わん」

定春は銀時の答えに応じたのか定春は銀時の背中から降りる。

「ハァ…ハァ…口から内臓的なものが出るかと思ったぜ…つーか定春も転送されたのか?」

銀時は息を整えたあと銀時の横にいる定春の方に顔をむけなぜいるのかと疑問に思う。

「あ…あの」
「なんだ?」
「その犬は何なんですか?」

フェイトは定春の方を見て銀時に尋ねる。

「こいつは定春っていうんだ。」

と銀時が定春を紹介。

「「お…大きい」」

二人が定春の規格外の大きさに驚く。

「これマジで犬か?どっちかって言うと珍獣・・・」
「わんちゃん、お手」

まじまじと見つめる一誠と右手を差し出すネプテューヌ。

「話は変わりますがあなたたち一体どうやってこの場所に来たんですか?」

フェイトはさっきよりは警戒を解き銀時たちに尋ねる。

「知り合いの作った次元転送装置の実験台引き受けて転送の途中でトラブルが起きて気がついたらここに転送されたんだよ。ったくあのクソジジィ…」

銀時は機嫌が悪そうな顔をしながら壊れて煙が出ている転送装置を見ながら愚痴付きでフェイトの質問に答えた。

「私は妹と変な石拾って気がついたらここに・・・」
「俺はちょっと実験バカに進められてな」

ネプテューヌと一誠も答える。

「じゃあ、あなた達はあの転送装置を使ってここに来たんですか?」
「「ああ」」
「私は違うけどね」

フェイトの質問に銀時と一誠とネプテューヌは答える。

「フェイト、コイツら『次元漂流者』かもしれないよ」
「「「次元漂流者?」」」

銀時と一誠とネプテューヌは聞き慣れない単語を聞きシロは首を傾け銀時は片眉を上げた。

「簡単に言えば迷子です、未開の世界から何らかの拍子で別の世界から飛ばされた人間のことです」

フェイトは銀時達にわかるように答える。

「そう言えば銀ちゃん次元転送装置が高エネルギーに耐えきれずに中の回路も部品も全ておじゃんになっちゃたんだけどどうする?」

銀時はおじゃんと言う単語を聞き普段使わない頭をフル回転させながら考えた回りのビルは作りが若干違いターミナルも建っておらず空飛ぶ船も空には一隻も飛んで無かった。そして地球に住み着いている天人の姿がどこにもなかった。つまりは自分の住んでいる世界ではないつまり転送装置を治すための技師がいないかもしれないつまり一生帰れないと銀時は思った。

「……………」
「あ…あの…」

フェイトの言葉を聞いても銀時ただ俯いたまま黙っていた。フェイトが黙り込んでいる銀時を見て心配したのか声をかけようとした直後。

「気絶しろォォ!!俺、気絶しろォォォ!!」

銀時は地面に這いつくばり頭をコンクリートでできた地面に叩きつけた。

「ちょっ!何やってるんですか!?」
「お、落ち着けよ!」
「頭殴っても代わんないよ」

銀時の突然の行動にフェイトと一誠は驚き、ネプテューヌは頭を打ち続けている銀時を止める。

「落ち着きなよ」
「落ち着いてられっか!知らねー場所に転送したうえ江戸に帰ることが…あれ?そう言えば新八と神楽は?」
「あ、そういえばネプギアどこかな?」
「ってよく考えたら部長とアーシアがいねぇ!」

ネプテューヌは冷静に銀時を宥める。銀時は江戸に帰れないことをネプテューヌに訴えようとするが新八と神楽がいないことに気づく。
ネプテューヌにはネプギアが、一誠にはリアスとアーシアがいないことに気づく。

「なぁお前ら新八と神楽知らねーか?」
「どこかで私とよく似た娘見なかった?私の髪を長くしてセーラー服の娘なんだけど。それとアクセサリーに十字コントローラーがあるよ」
「紅いいろの髪の女性を見なかったか?それと金髪のシスターの娘も」

銀時に言葉と写真を見てフェイトとアルフは考え込んだ。

「……ごめんなさい、私は知らない」
「…悪いけど、あたしも」

2人は銀時とネプテューヌと一誠に申し訳なさそうに謝った。

「そうか…まあ気にすんな。あいつらなら心配ないだろ」
「あの…あなた達はこれからどうするんですか?」
「あ…そう言えば考えてなかったな」

銀時は腕を組み考える。

「あの…」
「ん?」
「私達の家で良ければ泊まっていきませんか?」

フェイトは銀時達に自分の家に泊まらないかと提案する。

「え?いいのか?」
「はい。いいよねアルフ?」

フェイトはアルフの方を見る。

「まあフェイトがいいならいいけどね。それにコイツら悪そうな奴じゃなさそうだし」

アルフもフェイトの考えに同意する。

「いいのか?素性も知らねぇ俺たちをそんなに簡単に家に泊めて?」
「まあ、よく考えてみなよ私たちはいわゆる別世界の人間。住んでた世界とこの世界とじゃ文化や服装や通貨が違うかもしれないしさ。ここの世界のことを知っているフェイトの家に泊まった方がいいと思うよ」
「まぁ確かに土地感のある人がいたほうがいいと俺は思うな」
「まあ、お前らの言うことにも一理あるけどよ…本当に泊まっていいのか?」

ネプテューヌの言った言葉を聞き銀時は理解して少し考えた後フェイトに泊まっていいかと聞く。

「はい、アルフも言ってたけどあなた達は悪い人には見えませんから」

フェイトは完全に警戒を解きバルディシュをしまう。

「そうかい。なら少し世話になろうかね。あっ、そう言えば自己紹介がまだだったな」

銀時はコホンッと咳をして自己紹介をし始めた。

「俺の名前は坂田銀時だ。元の世界では金さえ貰えれば何でもやる万事屋をやってんだ」
「私ネプテューヌ。なにを隠そう女神様なのだ」
「俺兵藤一誠。駒王学園の生徒だ」
「わん」
「もう一度言うがこいつは万事屋のマスコット定春だ」

銀時とネプテューヌと一誠と自己紹介をし銀時はフェイトとアルフにわかるように定春のことを紹介した。

「私はフェイト。フェイト・テスタロッサ」
「あたしはアルフだよ」

フェイトとアルフも銀時達に自己紹介する。

「まあよろしく頼むわフェイト。アルフ」

銀時は頭を掻きながらフェイトとアルフに言った。

「は…はい」
「よろしく〜」

フェイトは顔を少し赤くしながら頷きアルフは笑顔で返事をする。







さて新八と神楽は一体いずこに?
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