hate

□雨時々曇りのち晴れ 〜side?〜
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「…もしもし、●●か?」

『あぁ、電話なんて珍しいな。』

「ひとつ、話を聞いて欲しい」

『……?何だ?』

「ある女子が、告白されて断ったら暴行を受けた、とわざわざ傷まで出して訴えにきたとする。暴行を加えた相手は自分の後輩だと言う。だが、性格や行動、言動から考えてその後輩が彼女に好意を抱いているとは思えない。」

『それは、98%の確率で彼では無いだろうな。何せ、お前のデータなんだから。』

「あぁ。だが、彼女は他の人達からの好感も高い。傷まで見せている。彼女を信じる者が殆どだ。その中、部の中で二人、後輩を信じると公言し、部は通常ならあり得ない形に真っ二つに割れてしまう。そんなとき…お前なら、どう行動するべきだと思う?」

『さあ…俺には分からない。それは○○が決める事だろう。…時々くらいはしたいようにすれば良いんじゃないか?』

「……ありがとう。」



そう、時々、くらいは

思い切ってみようか。
 

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