hate

□雨時々曇りのち晴れ 〜敵・味方〜
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昼休み、俺は一人で校舎裏に居た。

その時、嫌な声が聞こえた。

「その怪我、痛そうだねぇ、大丈夫ぅ?」

「…誰のせいだよ」

クスクスと笑いつつ、そんな顔しないでよぉ等と言いながら出てきたのは美原。

「それにねぇ、切原君が悪いんだよぉ?友姫が告白したのに断るからぁ。」

美原が顔を近付けてくる。

正直、化粧臭い。

「一つ、忠告しといてあげるねぇ?立海のレギュラーの皆にも言っといたから、『切原君に告白されて、断ったら暴力ふるわれた』ってぇ。」

「…あの人達はんな嘘信じねぇよ。」

「それはどうかなぁ?」

例の嫌な笑みを浮かべながら、制服の袖を捲り、傷メイク、上手いでしょ?と言いながらまたクスクスと笑っている。

「…でも、先輩達はっ」

「部活が楽しみだね?」

バイバイと手を降りながら去っていく美原の後ろ姿を見ながら、俺は何故か不安を感じていた。
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