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□TRIVIAL ROMANCE
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うるせぇバーの1階。

相変わらず騒がしい。


「十束さん!そこはそうじゃなくて・・・」

「あー!そっか!それで・・・こうだ!」

「おおー!うまいっすね!」


なんだか訳わかんねぇもんで遊んでやがる。


溜息零して煙草を吸おうと、手にとった。



「あれ、尊」

「あ?」


「ライターなんて、持ってたんか?」


ふと、草薙から言われた。

「もらいもんだ」


短く返して、点火。

雑に置いて一つ息を吐く。


「へぇ・・・。誰からもろたん?」


ニヤつきながら聞いてくるもんだから、真面目に答えるのも馬鹿らしく思える。


「あぁ・・・」




吠舞羅に入った頃だろうな。



『オレットちゃん!』

『・・・あぁ?』

『これあげるわァ!』


馬鹿みたいに綺麗な笑顔で、彩葉が俺の誕生日に寄越したもんだ。



『オレットちゃんの趣味があんまりわからなかったから、ライターにしといたわァ。喫煙者だし、今のがなくなったら使ってあげてねェ』


ライターなんて必要なかった。
俺、炎だせるし。

自分には不要なもんだとはわかっていても、
何故か返す気になれなかった。

『気がむいたらな』






そう言ってから結構経つ。
なんやかんやで使い込んでんのが笑えてくる。


「尊、ニヤついとるで」

「・・・」

顔にでてた。



「さては、彩葉からもろたんやな?」

「さぁな。もう覚えてねぇ」




あの頃から惚れてたとか、笑わせんなよ。
お前もそうじゃねぇと、燃やすぞ。




TRIVIAL ROMANCE
(隠すの下手やね〜、尊くん)
(うるせぇよ馬鹿が)




久々すぎて迷子ォォォォ!
あの尊さんが炎だせるのにライターもってて
しかも大事に大事に使ってたら可愛いよなぁって思ったらこうなったんだよォォォ!

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