小説置き場
□子猫は今日も寝落ちした。
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俺は子猫と付き合う事になった。
子猫と言っても本物の子猫じゃない。
俺に似ているから、子猫。
俺の性格は猫だからね。
子猫は俺の事を親分と呼ぶ。
「ずっと側にいさせて下さい!」
って子猫は言った。
一途な子猫が、好きだ。
メールをしたり、電話をしたりといつも安心させられる…っと同時に、俺には子猫が必要なのだと思う。
遠距離恋愛だから、寂しかったり切なかったりするかと思っていたが、子猫とはそんな事は無かった。
側にいるって感じがするのだ…誰よりもね。
俺も側にいたい。
子猫を安心させたいし、癒したいって思う。
そうそう、付き合ってからというもの、子猫は夜にメールをしながら寝落ちするようになった。
メールが中々来なくなると、あっ寝たのだなと思うようにしている。
そして翌日の朝、寝落ちしてごめんと謝ってくる。
いつもの事だ。
付き合って一週間が経つくらいには、それが当たり前になっていた。
謝る必要はないのだ。
それだけ安心しているという事なのだろうと思うと、少し嬉しい。