長編

□第六訓
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祭り会場に着くと、もうすでにたくさんの人で溢れていた。

「なんですかこのお金」

手に余る程の小銭を渡され総は驚く。

「平賀のじーさんから貰ったんだよ」

「平賀のじーさん?」

「あぁ、あの音うるせーって言ってた所のじーさん。
あのじーさんからくり作っててなー
今回も花火打ち上げるためのからくり作ってたらしくてな。
ちょっとからくり作るの手伝ったら小遣いくれたんだよ。
大事に使えよー。あ、俺平賀のじーさんと飲む約束してっから、じゃ!!」

言いたいだけ言って何処かへ行ってしまう銀時。

総はたくさんの小銭を見つめながらしばらくの間唖然としていたが、パッと目を輝かせる。

「新八くん!!屋台見ようよ!何か食べたい!!」

子供のように走り出す総。
新八は慌てて後を追った。
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