長編

□第五訓
1ページ/8ページ

窓の外を見れば桜が満開だ。
どうやら桜の開花は今がピークらしい。

「あー、暇だ。こんな桜咲いてるんなら花見でもしてぇよなぁ?」

そう言うのは銀時。
窓の外を自分専用のくるくる回る椅子に座りながら見ている。

「アンタ花より団子でしょ?花見なんてしても意味ないですよ」

「花見の豪華な飯が食べたいんだよ俺は。もちろんタダ飯で。
誰か花見に誘ってくれねぇかなー」

くるくると椅子を回しながら銀時は言う。
総もソファーから立ち上がり窓を覗く。

「おはようございます」

すると、挨拶をしながら新八が入ってきた。

「おーう。あれ、眼鏡かえた?」

「新八くん、おはよー。今日もその眼鏡イケてるね」

「てめぇらいちいち眼鏡をイジらないと気が済まねぇのか!?」

新八はいつもの如くツッコミをする。
そのあと咳払いをし、

「それよりも銀さん、お総ちゃん!
姉上が一緒に花見しないかって!!」

新八のその言葉に銀時と総は新八を見つめ目を輝かせた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ