短編
□彼を素直にさせる方法
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「銀さん、今日は燃えるゴミの日ですよ」
新八がゴミ袋を持ち上げながら言う。
一方の銀時はソファーに寝そべりながらグーグーと寝ている。
「銀さん起きてくださいよ」
新八は銀時の顔に被さってあったジャンプを取り上げる。
「ってアンタ起きてんじゃねぇかァァァ!!」
新八がジャンプを床に叩きつける。
銀時はなんとパッチリ目を開けていたのだ。
「おめっ馬鹿野郎!!ジャンプはもっと慎重に扱いやがれっ」
ジャンプを大事そうに拾う銀時に新八はゴミ袋を押し付けた。
「…新八くーん、なにこれ」
「ゴミ捨ててきてくださいよ」
「お前が行けばいいだろーが!!雑用しか出来ない眼鏡なんだからよォ」
「雑用しか出来ない眼鏡って何だよ!!
僕は今から姉上の手伝いしに行かなきゃいけないんですよ」
「神楽にでもやらせとけー」
「神楽ちゃんは定春の散歩です。
どうせ銀さん暇でしょ?
ゴミ捨てくらいいいじゃないですか」
そう言って新八は姉上の手伝いをするべく万事屋から出ていった。
万事屋に残された銀時はゴミ袋に手をかける。
その時匂ったゴミの匂いはありえないほどの異臭を放っていた。
銀時は急いでゴミ捨てに出掛けた。