短編
□彼を素直にさせる方法
1ページ/5ページ
フラフラと、少年は町を歩いていた。
(気持ち悪ィ…)
(夏バテか?)
空を見上げれば太陽がギラギラと照っている。
少年は額から流れる汗を拭った。
(休憩でもするか…)
少年はキョロキョロと周りを見渡す。
周りには団子屋があり、少年は足を止めた。
(…あんまり一目につきたくねぇな)
団子屋には子供連れの親子が出入りしているのが見えた。
少年は団子屋での休憩を諦め、再び歩き出す。
すると団子屋を通り過ぎてすぐの所に路地裏へ続く道を見つけた。
(…ここなら人通りも少ないし、日も当たらないな)
少年は路地裏に姿を消した。