リクエスト

□Twitter
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学パロ土沖



「土方さん、土方さーん」

朝、学校までの道のりを歩いていると後ろから誰かに体当たりされた。

顔を見なくても誰だかなんて分かる。
こんなことする奴は一人しかいないからな。

「てめぇ、総悟…何しやがる!」

後ろを振り向いて怒鳴れば、予想通りの人物が小馬鹿にしたような笑みを顔に張り付けて仁王立ちしていた。

「聞いて喜べ土方ァ!昨日土方さんのことツイッターに書いてあげましたぜィ」

「はぁ?」

腕を組ながらどこか誇らしげに言う総悟。
ツイッターに俺のこと書いたって…。

「何を書いたんだ?」

「教えやせん!」

「何でだよ!」

「自分で勝手に見ればいいじゃないですか」

「俺ツイッターやってねぇの知ってるだろ」

「じゃあ一生見れないですねー」

きゃっきゃっと子供のように笑いながら総悟は学校に向かって走って行った。

「ちっ、何だあいつ」

どうせ総悟のことだ。
土方うぜー、とかそういうこと書いてんだろ。
とは言っても、やはり気になるものは気になる。

総悟は何を言っても見せようとはしないだろうから、他人に見せてもらうしかない。

「山崎あたりでいいか」

確か山崎もツイッターをやっていた気がする。

学校に着き教室に入ると真っ先に山崎の元に向かった。

「おい山崎」

「あ、土方さんおはようございま、す!?」

山崎がおはようございますと言い終わる前に山崎が手に持っていた携帯を取り上げた。

ちょ、何するんですか!
隣で慌てたように携帯を取り返そうとしてくる山崎を無視してツイッターとやらを開く。

だがしかし、今時未だにガラケーを使っている俺にとってスマホは正直使いづらかった。

「ひ、土方さん何してるんですか?」

俺から携帯を取り返せないと悟った山崎は隣で大人しくしていたが、スマホに苦戦している俺にしびれを切らせ声をかけてきた。

「これどうやったら総悟のツイッター開ける?」

「沖田さんのツイッターですか?」

山崎に携帯を返せば、山崎は慣れた手つきで画面を弄る。

「これですか?」

と差し出された携帯の画面を見れば、沖田総悟の文字。

これに俺のこと書いてあんのか?
携帯を手にとり、画面の中にある文字を読む。

「………………ッ!」

確かにそれには俺のことが書いてあった。

しかし、内容が。内容があまりにも総悟らしくない。
本当にこれは総悟が書いたのか?
だとしたら何というか、不意討ちすぎるだろ…。

俺は山崎に携帯を返した。

「顔赤いですよ」

「うるせぇ」

しょうがねぇじゃねぇか、あんなこと書かれたんだから。








(不安なときは、ひじかたとーしろーに会いたくなる。ぎゅーってされたい。)

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