転生者は八神兄!?

□プロローグ
1ページ/1ページ

主人公side

「はぁ〜…何処だよココ?」

とりあえず出る溜息
見るからに何もない空間に、ただ一人俺だけが突っ立っている
…軽く鬱になりそうだ

「そもそも、俺は何でこんな所に来たんだ?」

こんな所に来る用事はなかったと思うが?

「――――っ!?」

記憶をたどって思い出してみると一番初めに浮かんできたのが
…刺された自分の体だった

「確か、突然変な男が教室に入ってきたと思ったらドアに一番近くにいた俺が人質にとられて抵抗してみたら…刺されたんだっけ?」
つまり、


「はぁ〜俺は死んだのか…」
本日二度目の溜息

「まったく、やっぱりあの席は何か呪われてたろ〜」

あの席になった途端、短期間で2回も風邪にかかったし…

「今年は無遅刻無欠席できたはずなのに!」
俺のひそかな楽しみがッ!!

「ああ〜マジで腹立ってきたわ」

「あのクソ野郎に抵抗するんじゃなかった。
あの野郎、次会ったら絶対土下座させてやる」

「ごめんなさい!!」

「そうそう、こういう風に………えっ?」
俺が声のした方を見るとそこには、美少女が土下座をしているという少々珍しい光景が見れた

「じゃなくて!君は誰?」

「私は…神様ですっ!」

「……ハイ?」

「だからぁ〜私は神様なのですっ」

「…GOD的な?」

「GOD的な!」

「で、そんなGOD的な神様が俺に何の用?」

「あっ、そうでした!実はですね、あなたには転生してもらいますっ!!」

「…はい?」

「転生ですよ。て・ん・せ・い」

「何で?」

「それはですね〜」
俺なんかを転生させる程の理由は何だろう?

「私がミスをして、あなたを殺してしまったからですッ!」

「…ミスってなんだ」

「実は―――――」

要はこういう事だ
夜遅くまで仕事を頑張る
    ↓
寝ぼけながら仕事続行
    ↓
いつの間にか寝てた
    ↓
俺の資料が涎でぐちゃぐちゃに
    ↓
慌てて拭こうとする
    ↓
破けちゃった♪

「破けちゃった♪、じゃねぇぇええ!?」

「ご、ごめんなさい!」
慌てて謝る神様
目の両端には雫がたまっている
…これじゃあ、俺が悪者みたいじゃないか

「…それで?」

「えっ?」

「転生とやらは、どうすればできる?」

「…許してくれるんですか?」

「…まっ、しかたないだろ」

誰の責任でもないしな
それに二度目の人生をくれるのなら、もう一度やり直せばいいからな

「あ、ありがとうございます!」

「別に気にするな……で、転生って?」

「はい、あなたには特典を幾つか付けて、別の
世界で人生をやり直してもらいます」

「特典?」

「ええ。まぁ力とか外見とかのご希望ですね」

「お願いって事か」

「そう解釈してもらって構いません。ですが、やり過ぎだと思ったらそれ以上の願いは聞きません」

「やり過ぎてなければ、何個もお願いして良いのか?」

「ええ。」
そうか。それなら…

「まず一つ目はブリーチの斬魄刀と、虚化の力、そして、それを使いこなせる霊力が欲しい」

「ブリーチ、好きなんですか?」

「ああ。ジャ〇プ見てハマった」

「そうですか。次は?」

「10人中7人がカッコいい、って言ってくれそうな容姿」

「7人って…まぁ良いでしょう」

「3つ目、ある程度働かなくても一生の半分ぐらい過ごしていける金が欲しい」

「意外とシビアですね」

「うるさい。次は完全記憶能力と瞬間記憶能力」

「これも意外ですね」

「そうか?…そして、抜群に凄い運動神経」

「ア、アバウト」

「…ガンバレ。最後、それらの体への負荷を帳消し」

「……よく、わかりましたね」

「…やっぱりな」

「何故、わかったのですか?」

「最初にあんな事を言ったんだ。嫌でもわかるさ」

「あんな事?」

「やり過ぎたと思ったら、ってことは誰かがやり過ぎたことを言ったんだろう」

「ええ」

「そして、そんな人間を野放しにする訳にはいかない」

「でも私達は手を出せない」

「だから、自然に始末するしかない」

「…意外と頭がいいんですね」

「…意外と、は余計だ」

「「………」」

「フフッ」

「ハハッ」

「…やっぱりココを出ないといけないのか?」

「ええ、規則ですから」

「そうか、残念だ。…お前と一緒なら楽しそうなんだけどな」

「なっ///」

「まっ、仕方ないか。…で、俺は何処に転生するんだ?」

俺が、もしかして外国か?とか言っていると

「あなたには《リリカルなのは》の世界に行ってもらいます」

「……そんな国無いぞ?」
お前、もしかして不思議ちゃん系か?

「不思議ちゃんなんかじゃありません!!
あなたにはアニメの世界に行ってもらうんですッ!」

「…おいおい、冗談はよせよ。こっちは今、まじめな話をしてるんだぜ?」

「奇遇ですね、こちらも真面目な話をしているんですよ」

「………マジ?」

「マジです」

「…まぁ良いか」

「すみません。原則、同じ世界には転生できないんです」

「じゃあ俺は精々モブキャラとして頑張っていくよ」

「気を付けて下さい。その世界には、あなたのような転生者がいますから」

「忠告ありがとう。気を付けるよ」

「…では、そろそろ時間です」

「…そうか。」

「これは私からのプレゼントです」
何だ?胸の辺りがぽかぽかする

「あなたにも魔力をあげておきました」
「…サンキュウな」

「それでは」

「…ああ、ありがとな」

「いえいえ。」

「…じゃあな」

「…また、会いましょう」
そういうと、俺の体は眩い光に包まれた


と、いう訳で転生してきたぜ!
現在、俺は私立聖祥大附属小学校1年生です!

えっ?これまでは、どうだったっかって?
……思い出させないでくれ。

あれはきつかった…おもに精神的に
そんな羞恥プレイをさせられた俺ですが、近くの小学校という事で

わざわざ私立の小学校になんか行くことになりました
あんまり金のかかるとこは嫌なんだけどな…

だが、良い所もあった
この学校の体育館は無駄に広い
しかも、体育の時間以外に使わることが無い
転生する前から好きだったバスケがココでもできる事は俺にしてみれば、最大の利点だ
それに、何故か俺は授業をサボっても怒られることが無い

…まぁ原因は分かっているんだが
俺が少し前に道端で絡まれている男性を助けたら
ココの校長らしくて、俺のわがままを聞いてくれた

…特別扱いは好きじゃないけど
話が逸れたけど、そんな俺でも一人の妹がいる
俺の名前は、|八神 峡《やがみ きょう》

「お兄ちゃん、何をぶつぶつ言っとるん?」

八神はやての兄です!
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ