TFG1 擬人化
□Please held me, hurry up!
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リノリウムの床をデッキブラシで擦りながらため息を付く。
深夜まで何故掃除をしているのかと聞かれたら迷わずあのマッドサイエンテイストのせいだと答えるところだ。
ホイルジャックが新しく発明したというガトリングガンを試運転させたら、とたんに暴走を起こし、壁は蜂の巣だし、アイアンハイドは例のごとくラチェットをかばって負傷するし、リジェは背中に被弾するし、クリフはリジェを助けようとして負傷するし、とにかく散々だった。
そんなわけでプロールはマイスターといっしょに夜遅くまで完全奉仕活動の清掃作業をやっていたのだ。
無論、この清掃活動が終わったからと言ってゆっくり休める訳ではないのだが…。
プロールはこのあと待っているだろう書類の山とデータベースを思い起こして俄かに頭痛がしてきた。
「プロール?」
頭を抱えたプロールの顔をマイスターが覗き込んだ。
「具合が悪いのかい?顔色がずいぶん悪いから、もう休んだ方がいいかもしれないね。」
「馬鹿をいうな…。お前一人でここが片づくわけないだろう。朝までかかるぞ。」
「私は平気だよ。君よりスタミナは有るつもりだけどね。」
女性にして総司令官副官を務めるマイスターに体力がないわけではないが、一睡もしないで働くのははっきり言って酷だろう。