結界の書
□昼と夜
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チュンチュン……………
「………またあの夢か………。もうやだ。」
「おはよう神夜、大丈夫か?また魘されてたけど。」
「おはよう、兄さん。大丈夫だよ。もう慣れたから。」
「若〜、お嬢〜!朝飯が出来やした!!」
「今いく。神夜も着替えな。」
「わかった。」
大広間
「若、お嬢おはようございます!」
「おはよう。」
「おはよう、飛龍。いつもありがとう。」
あたしの家は、代々結界師をやっている家柄。両親は13年前に起きた“結界四天王残虐暗殺事件”で何者かにより殺された。今はずっと住んでいるこの家にあたしと兄、そして驚くかもしれないけど家に仕えている妖や仕えていた妖たちと一緒に住んでいる。あと二、三ヶ月経ったら両親の命日が訪れる。