電脳世界の書
□Mail02
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いよいよ、あたし時陵潤に高校生活最後の夏休みが来た!!
・・・と、思ったら・・・。
「ごめん、夏希!本当にごめん、一緒に行けなくて!」
「大丈夫だから。遅れてくるって皆には言っておくから。」
「有り難う、夏希!」
終業式、いつもなら大親友の夏希と一緒に長野にある夏希の実家にお泊まりする。・・・ハズだったのに、他の部活に先手を打たれてしまった。
クソォ、女子ソフトボール部の奴等め、後で覚えておけよ・・・。
あたしと夏希が初めて出会ったのは、丁度小学校に入ってからのこと。最初に声を掛けてくれたのが夏希だった。
そして、小学校初の夏休みの時から夏希の実家にお泊まりするのが毎年恒例の行事になっていた。