電脳世界の書

□Mail02
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それからかれこれ4時間経った。
試合は9回の裏。つまり、あたし達の最終攻撃。得点は強豪チームが2点リードしているが、今年は暑さのせいか強豪チームが次々とエラーしてくれたお陰で2アウトだが、満塁ホームランのチャンスが到来した。勿論その次のバッターはあたし。


「時陵さん、全てあなたが鍵を握っているわ!ホームラン打っちゃって下さい!」


「「時陵先輩、ファイト!!」」


「任せといて!!」


(さっさと終わらせて夏希と合流して楽しい残りの夏休みを楽しもうと♪♪)


バッターボックスに立ち、何時でも打てる準備出来たぜ。相手チームのピッチャーさんよ。


掛かってこいや!!


「ピッチャー、渾身の一球投げました!」


残念でした。(・∀・)


「・・・・・・・チェェェェスゥトォォォォッ!!!」


逆転サヨナラ満塁ホームラン!!


「先輩、有り難う御座います!」


「時陵さん、本当に有り難う!」


「お礼は、いいよ。じゃあ、あたしはこれから長野の上田に向かうんで。じゃあね!」


「「「本当に有り難う御座いました!!!」」」


山梨の駅に響く女子ソフトボール部の声。


・・・あ、お泊まり用の荷物忘れてきちゃったよ、あたし。orz
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