□どうしようきみがほしい
1ページ/1ページ





「ね、ゆい!」



「ん?何、よるくん」


 


「やろう!」

「何を」

「やるって言ったらあれしかないよな、ソンジョン」

「え...僕を巻き込まないでくださいよ」



 

 

麗らかなある日のINFINITE宿舎リビングにて


 


「よるくんの馬鹿」


そう捨て台詞を吐いてリビングから飛び出した。


 

リビングで皆がいる前であんなこと


なんで平然と言えるんだ。



 
「ソンヨルは変態だからじゃない、分かってて付き合ってるんでしょ?」


只今、部屋で和んでたミョンスに(無理矢理)話を聞いてもらってます。


「そうだけどさ...」



そっちの事情は他のメンバーの彼女も

同じだろうけど(同じだと信じたい)

厳しいと言いますか。


 


「しばらく会ってもなかったから」


そんな行為する暇もなくて



よるくんにとってはリビングでああやって

面白半分に話せる話かもしれないけど。



 

「あれか」


話している内に俯いていた顔をあげると


「みっ!...ミョンス」


目の前に綺麗な顔。



なっ何?


じりじりと近づかれて

とんっと壁に背中があたった。


 

「みょん「ゆいは欲求不満な訳」


かぁっと熱くなるのが分かる。


「」


「図星....でしょ」



あたしの心を見透かしているような発言に

何も言えなくなる。



 
「寂しいなら相手してやるよ」



 

そう言ったミョンスの目は笑ってなくて


思わず固まる。


 






「ミョンス!」



沈黙の部屋に

ばたんっとドアの開く大きな音がして



「駄目駄目!これは俺の!」



よるくんがぐいっとあたしの腕をひいた。



 

「助けにくるの遅すぎだよ、ソンヨル」


そうミョンスが笑う。



「相手してやってくれてありがとな」

「どういたしましてー」


ばいばいとミョンスが手を振った。




 


「部屋、行こっか」

「うん」



ぎゅっと少し痛いくらいに掴まれていた腕が

解放されて、恋人繋ぎ。



 

「ごめん」

「なんでよるくんが謝るの」

「無神経だった」

「いーの、あたしだって勝手にリビング出てっちゃったから」


 

部屋に重々しく流れる空気。


言わなきゃだ。ちゃんと。



 



「よるくん」

「ん?」

「笑わないで聞いてね」

「うん」



言いづらそうなあたしを見て

よるくんが優しく笑ってくれた。



 

「あたしね....あのーえっと」


ごくりと喉がなる。


「よるくんが言うようなことしたくない訳じゃないの。
むしろ、あたしだってよるくんに触れたい。だけど、みんなの前で言われるのは嫌で」



しーん


空気が重い。


 

嫌われたんだ、きっと。


 


泣くな、自分。


流れた涙を隠すように俯いた


 


「馬鹿」

「なっ、え!?」


身体がふわっと持ち上がる。



「え、よるく「ゆいのせい」


 

ベッドにゆっくりと下ろされて

よるくんの顔を見上げると



「ゆい」



よるくんは優しく笑ってた。



 

 


それでは誘惑の準備を
(愛される準備はできています)


 



甘く溶けるような口付けが降ってくる。

 


「っよるくん」


「可愛いこと言うゆいが悪い、ミョンスに襲われてるゆいが悪い」




そんな素振りひとつもなかったのに

ミョンスに嫉妬してるよるくんがとてつもなく愛しい。



 
「そんっよ...るぅ」



「っ!もう嫌がっても止めてやんないからな」



てか、止めらんないし

 

そう呟くと
 
よるくん、ソンヨルの手が焦るように

あたしの肌を滑った。



 
============================================

こんなはずじゃなかった!←
ギャグが書きたかったはずなのに!

まあ、結果おーらいです^^


          title 確かに恋だった
 



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ