小さなお話
□恋と呼ぶにはあまりにも
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「ジュンミョンが来てくれたから大丈夫」
消え入りそうな声で呟くと
「なら良かった」
優しく抱き締められて口づけをされる。
でも
繋がれた線のせいで
ぴったりとジュンミョンにくっつけない。
もどかしすぎて
苦しい。
「これまだ外しちゃ駄目?」
あたしがそう聞くと
貴方は毎回
「駄目です」
そう苦笑いをして
震える身体を押さえながら
あたしに回した腕に力を入れる。
貴方は気づいてないだろうけど
なんで貴方が震えるのか
なんで駄目なのか
貴方があたしに隠してること
実はあたし知ってるんだ。
通じあうこの想いは
(報われないと思いませんか)