小さなお話

□カメラの先に
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次々とシャッターをきる。

 


シャッター音が鳴るたびに


なんだか幸せな気持ちになる。


 



「ゆいさんーまだですかー?」


「んー、待ってね。あともうちょっと」

 


長い個人撮影に飽きてきたのか

大きな欠伸をしたセフンくん。

 


「こら、セフナ!」

「ジュンミョンヒョン、僕もう飽きたよー」

 

溜め息をついて呆れ顔をしながら


どうしようと慌てているスホくんが


あまりに可愛いから

 


「次、スホくんいこっか」

 

ついつい助け舟。

 


アイドル誌のカメラマンって


本当にたくさんの


属に言うイケメンに出逢う。

 

でも

スホくんはかなりやりやすかったし。

 


「ゆいさん、僕の事彼氏だと思って撮って下さいね」
 


自分で言っておきながら


恥ずかしいなーなんて照れてたけど。
 

何よりあたしの扱いが上手かった(笑)

 


テーマが『デート』なだけに笑顔が甘い甘い。



カメラを抱えながらひとり密かにどきどき。

 



「そろそろきりつけて下さい!」


周りのスタッフさんに言われて


少し落胆。

 
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