小さなお話
□YOU are MINE
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いつものように友達と騒ぎながら
廊下を歩く。
「....あ、やば。生徒会長だ」
え、イーシン?
友達の声に反応して
あたしは携帯に向けていた視線を上げる。
「廊下を歩く時は広がらないで下さいね」
その視線が丁度イーシンとぶつかる。
「ゆい、携帯は止まっていじりな」
「はーい。ごめんなさい、イーシン」
友達はあたしと生徒会長との会話を
信じられないなんて顔で観戦中。
「よし、いい子」
イーシンはあたしの頭をくしゃっと撫でると
優しく笑ってあたしに手を振った。
手を振り返してから
友達を見ると絶句してる様子。