小さなお話

□焼きもち
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自分への嫌悪感を覚えながらも


身体がチャニョルを振り払って。

 

チャニョルを遮断するように

ベッドに飛び込んで

布団にくるまる。


 

「おーい、ゆい?」

 

チャニョルはあたしの名前を何度も呼んで


あたしを起こそうとこちょこちょをしたりする。

 

それでも頑なに起きようとしないあたしに

諦めたのか

 
テレビをつけた音。


 

ん?

テレビ?

 


「だっ駄目!」

 



あたしが起き上がった頃

時すでに遅し。
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