小さなお話

□伝えて愛を
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かちりとあたしを拘束していた枷が外れたみたいだった。

 

 
もうこの関係が壊れても知らない。


ジョンインが悪い。


 
自分に言い訳をしながら


ほぼ本能的に
 

ジョンインの頬に手を伸ばした。



 
ねぇ、あたしだけを見て
(こんなにもあなただけ)


 
あたしの手が

目的地であるジョンインの頬に到達する前に

 

「ゆい」


 
ジョンインによって拘束されて

ジョンインの手と絡む。


 
突然の出来事に目が点のあたし。


 
「ゆいのせいだからな」

ジョンインの呟きが聞こえて


 

唇と唇が重なった。



優しく離れた唇の感触と

 

「好きだ。」


甘く掠れた愛の告白を

あたしは忘れないでしょう。



 

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