小さなお話

□伝えて愛を
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「ゆい、どうした?」


ジョンインの声があたしの鼓膜をゆらして

何故か涙が滲んだ。


 
「な....なんでもない。」

 

泣いてるのなんて見られたくなくて

ぐっと唇を噛み締めて俯く。


 
「ほら、こっち見て。」

 

甘い声に誘われてジョンインを見る。


 
夕焼けのせいで

ジョンインの綺麗な顔が

あたしの瞳にはっきりと映る。


 
あぁ。


あたしは

ジョンインが好きだ。


 
どうしようもないくらい好きだ。

 
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