小さなお話

□ぽけっとに猛毒
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ざわざわと声が聞こえる。



隣にいるジョンインにも聞こえているのかと


貴方を見上げると

 

いつも通り。


 


心にぽっかり穴が空いたみたいだ。



 


耳を




『見て、あそこのふたり』



塞ぎたい



『男の人かっこいいー!』



お願い



『あれ、彼女かな』



やめてよ



『あんな彼女じゃないでしょ』



わかったから



『どうみても釣り合ってないじゃない』



もうわかったから



 


 

ジョンインの性格からか


ジョンインが意図的に開けてるのか分からないけど


いつもあたし達の間にある隙間。



 
思い返してみれば


外で手繋いだことあったっけ?


 

もしかして



恥ずかしかったのかな、



あたしが彼女だって思われるの。



 

いつもみたいにスタスタ歩くジョンインに


俯くあたし。



 

 

ずきん


 


『あ、修羅場かな。いい気味ね、あの女』


『釣り合ってないのに調子乗ってたからよ』



 

離れていくふたりの距離に


心の距離も離れていくみたいだった。



 

 



凍る前に冬眠させて
(ぬくもりに縋りたいの)



 



涙がでそうになるけど


ぐっと堪えた。



せっかく頑張って馴れないお化粧したのに。


 

釣り合わないならなおさらじゃない。



お化粧が涙なんかでみっともなく落ちたら


もっとああいう風に言われる。


隣になんていれない。



 
釣り合ってないなんて分かってるけど


我が儘だけど


そんなの


嫌だ。



 

「泣くな、引っ込んでよ、涙ったら」



意地の悪い自分の涙に小さく悪態を吐いた



とき。



 


「っわ!」



急に腕が強く引かれて


右手にぬくもり。


 


「じょんいっ」



慌てて名前を呼べば


唇にぬくもり。



 

「愛してる」


愛の言葉と共に引き寄せられたと思えば


身体中にぬくもり。



 


「....じょんいな?」



「お前が、ゆいがどう思ってるかは分かんないけど」



 
「あたしもあっあっ愛、愛してる!」



突然のことに頭が混乱しつつも


つっかえながらも告げると



 


「誰に何言われようが」



ジョンインはあたしを見つめて
 


「ゆいが俺の女だろ」



 
見せつけるようにもう一度


あたしの唇に自分の唇を重ねた。



 

(あ、これ)

(....ゆっ指輪?)

(俺の女って印)

(ぺっぺっペアリングーー!!)

(さっさと手だせ)

(うん!(にやにや))




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わっふー

続編リクエストにお答えした(つもり)←

なんかぐだぐだでスライディング土下座!!

かい氏ったら白昼堂々と←羨ましいかぎりですよ\(^o^)/
勿論相手はあたし←←黙れー
 




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