小さなお話

□スカートひらり
1ページ/3ページ

 

短い。

 

絶対短い。


 


「ねぇ、ギョンス」

 

「ん?」


 
ゆいの問いかけに答えつつも


僕の視線はあるところ。


 

そんな僕にゆいは怪訝な顔。

 

「じろじろ見すぎ。どうしたの?」



「短い」

 

「え?」

 

「スカート短い」


 



そうかなーと不思議そう。

 


「いいじゃない、ギョンスにしか会わないんだから」

 

確かにメンバーには適当な理由つけて


出掛けてもらったし


ひさひざのオフだから


なかなか帰ってこないだろうな。


 



でも

 

僕らがいるのは僕の部屋なわけで。

 


「ここにくるまでにひらってなったら」


 

考えるだけでも恐ろしい。


 


ぴらっとめくれたスカートの中を


にやにやしながら見て喜ぶ男共。


 




「ダメだ。ダメだ」


ぶんぶんと頭を振りかぶる。

 
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ