小さなお話

□感じる体温
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少し風の吹いて


ふわっと髪の毛が乱れる。

 

「あー、ぼさぼさだな。」
 


隣に座っているルハンが笑いながら

あたしの髪に指を通す。

 


「ありがと」

 

ルハンの肩に頭をのせると。


 
「どういたしまして」

 

ぽんぽんと頭を撫でてくれた。

 


静かな場所にふたりきり。
 

ついつい2人の世界に入ってしまう。

 

「ゆいは甘えん坊だね」



「いいでしょ?今くらい」

 


ルハンの仕事上、公にいちゃいちゃできないし。
 


皆のルハンだし。

 
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