□触れたい左手
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「ひっく、えへへー、っひっく」


「お前いい加減に「あとひとつだけーいいじゃんかー」



 


「うわー」「酒豪だな、うひょん」



ホウォンの家で久々の飲み会。



でれでれに酔っているウヒョンを

一生懸命介抱しているソンギュ。


と、他人事のように笑いながら眺めるあたしとホウォン。

 


大変そうだねーなんて言っていたら


「そこの馬鹿ふたり!弱めのチューハイ2缶買ってこい」


『馬鹿!?』

「ほらほら行け行け」



 


てなわけで、コンビニで買い出し。



ナイス、そんぎゅ!



真っ暗な外とは対象的に

蛍光灯が眩しいコンビニ。



ホウォンとふたりきりのあたしの気持ちは蛍光灯の明るさ。

 


「ソンギュ、自分の分も頼んでたよね」

「ちゃっかりね」


そんな会話をしながらお酒類が並ぶ前に

2人でしゃがみこんだ。



 

「あ、俺これ飲みたい」

「じゃあ、あたしも飲む」



結局、かごにはチューハイ4缶。


 



「んふふー、夜中の散歩ー」


酔ってるからか自然とふらふら。



自然に自分が車道側を歩くように

あたしを誘導したほうぉんの男前さ具合に

ほうぉんにバレないようににやにや。

 



「ふらふらすんなよ」


ホウォンはなにげにお酒強いんだから。


 

「大丈夫ー、ウヒョンよりは酔ってないし」

 

ねーっと上機嫌でほうぉんに言うと



「ん」


 


差し出された右手。



 


「ゆい危なっかしいから、ほら」



手つなぐってこと?


途端に酔いが勢いよく醒めて

生じる恥じらい。

 



いつまでも繋がれない手に


「何、ゆいは車に轢かれたいの?」


意地悪く笑う。


 


「違うけど」

「じゃあ、ほら」


 



落ち着け、あたし


手をつなぐだけじゃないか


ほうぉんの手にあたしの手が

ふれ「あ、電話」


「でっでっ出なよ」



なかった。



 


 


わたしの指はよくばりだから
(君に触れたくて仕方がない)

 



明らかに残念そうな顔をして

静かに手をおろしたゆい。



あーもう。

 

「何、そんぎゅひょん!」


『あははははー、ん?あぁ、ほうぉん?』


「そうですよ、で」


『手ぐらい繋いだか?』


「は?」


『こっちはうひょなとイチャイチャしてるから、別に帰ってこなくてもいいぞ』


「何いっ『ぶちっ』



 

なんだよ、ひょん。



男同士でイチャイチャとか←

俺の家なのに帰ってこなくてもいいとか←



 

まあ、こういうことだろ?ひょん。



「なぁ」


「なに、ほうぉな」


「どっか寄り道してこうぜ」


「え、あ、うん!」



 

戸惑うゆいの手を少し強引にひいて


ふたりで行く宛もなく駆けた夜道は


なんだか明るくて


 



俺たちの未来を暗示しているみたいだった。


 


 

その頃ほうぉん宅のふたりは....


(そんぎゅひょーん)
(んー?なーに、うひょな)
(さらんへー(はあと))
(っ、このっ可愛いことしやがって)
(ひょんは俺のこと嫌い?)
(好きに決まってるだろ)
(俺もひょんのことお酒より好きだよ、えへへ←)

 


===============================

夜中にどこにいくんですか←
あー、らぶ○てるですね((黙

最後はどこよりも熱いぎゅなむで!!


          title 休憩


 

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