□まるで少女漫画、されど現実
1ページ/1ページ

 

あー、あたしの馬鹿!


なんて心の中で自分に悪態を吐いて

漫画のように食パンをくわえながら

学校に向かって猛ダッシュしているあたし。



視界に捉えた曲がり角。

少女漫画の主人公なら、ここで運命の人とぶつかるんだよねww


危機的状況でこんなことを考えている自分に苦笑い。


とにかく早く行かなきゃ
 


まだ寝惚けてる自分に喝をいれて

ぐっとスピードをあげた時



 

あ。


ぼすっと何かにぶつかって

急に視界が真っ暗になる。



「うわっ!」

驚いたような男の子らしき声。


その出来事と男の子の声で

状況を察した。


あたし、尻餅つくな


瞬間的に思って目をぎゅっと瞑る。


 

 

あれ?



いつまで経っても衝撃はなく


ぎゅっと瞑っていた目をゆっくりと開け....

 

「わっ!」


 

目の前に男の子の顔。


今になって気がついた背中に回されていた腕。



 


体温がぐっと上がったのを感じた。



 

「大丈夫ですか?」


 

あたしの顔を覗きこんだ彼は


まるであたしを迎えにきた王子様のようだった。


 


 

まるで少女漫画、されど現実
(そうよ、あたしが主人公)


 


「...大丈夫、です」


あたしが答えるとにこりと笑って


「良かった」


あたしに回していた腕をほどいた。


 

「じゃあ」



離れていく身体に

あたしが声をかけるまであと少し。



 


=============================================

お相手ふりーww
あたしのイメージはみょんす氏かうひょなです←
でも誰でもいける気がします、はい。




[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ