花散るまで**
□第一話**
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奈美さんside**
花びらが散るたび、私の周りの人が、消えてゆく。
だけど、光は違った。
私の事を、理解してくれた。
だからこそ、光をなくしたくない。光の花びらを散らしたくない。
そう願っていた。でも、神様は、それを許してはくれなかった。
*
(自己紹介したけど)私は、紀里谷 奈美。高校2年生。今まで、5人もの大切な人を失ってきた。でも、私の苦しみを理解してくれる人がいる。
それは、光だ。光は、私を支えてくれた。私がうけていたいじめから、助けてくれた人だ。本当に、光には、感謝している。
*
光side**
俺は、八乙女光。奈美と同じ、高校2年生だ。
俺は、奈美の過去を知っている。知っているから、避けるとかは、しない。奈美は、もう笑わなくなってしまった。笑っても、それは、作り笑いか、苦笑いだ。
奈美を、笑わせたいと思うようになった。だから、毎日のように、一緒にいる。
俺は、10年前奈美があんなひどいいじめに、あってたとは、気づきもしなかった。