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□中学生BA!!
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アルが借りてきたのはハリウッドの新作ホラー映画のDVDだった。
なんだ、今日俺を誘ったのは、ただ単にホラー映画をひとりで観るのが怖いから、ただそれだけか。
なら、いっそ俺じゃなくても誰でも良かったんじゃないか。
なんて自慢のネガティブ思考を駆け巡らせていると、隣から震える声で話し掛けられた。
「ア…アーサー」
「…んだよ。」
わざと少しふてくされたような声で返事をすると、アルは自身の左手を差し出してきた。そして。
「こ…怖かったら、俺の手…握っててもいいよ?」赤いのか青いのか良く分からない顔で、そう言う。
いや、それはただお前が怖いからじゃないのか?そう思いながらも、惚れた欲目か、強がるアルが可愛い、そう思った。
「仕方ねえな…」愛しくて、その感情が声に出そうになるのを抑えて、わざと呆れるような言い方でそう返し、アルの手をそっと握った。
…今なら聞けそうだから、思い切って訊ねてみる。
「ーっ、なあアル」
「ん?」
「アルはいつから俺の事が好きだったんだっ?」
「え″っ!!な、何だいいきなり!」
アルは再び顔を赤らめてそう言う。
「や、何となく気になってさ。」
「そっ、か。…うーん…多分、昔からずっと好きだったんじゃないかな。」
「む、昔、から?」
「うん、具体的な時期は分からないけどね。…気付いたときにはもう、好きになってたから。」
先程までとは違う、優しい声でそう言われ、とくん、胸が高鳴る。
「…お、俺も」
「えっ?」
「…俺も多分、昔からお前のことが、すき、だったと思う。」
恥ずかしい気持ちを必死にこらえ、そう告った。
「…アーサー…」きゅう、と優しい力で抱き締められる。
「ア…アルっ」突然の出来事に少し戸惑いつつも、ゆっくりと、その肩に腕をまわす。
「アーサー、すき、だいすき。」
少し舌っ足らずな口調が可愛くて、愛しくて。
胸の辺りがきゅうっ、となる。
「…俺も、」
映画なんてそっちのけで抱き合って。
二人はそっと、キスをした。

××××××××××××××××××××××××××××
あれっ…^ω^;?
これ米英?英米?どっちなんだああああ
何か、アーサーがアルを可愛い可愛い
言ってるだけ…な希ガス←
…少しでも初々しさが出てればいいです!
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