人魚姫
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「きゃぁあああああ!!」
おーちーるーーー!!
死ぬよ!?絶対死ぬ!
「ウイング!」
ロビンは、ハナハナの実で手を大量に生やし、羽になって、飛んだ。
「ロービーン!助けてェーー!」
「ルフィ、○○を助けてあげて」
「言われなくても助ける!!」
ルフィに抱き締められて、下にあった軍艦に
突っ込んだ。
無傷で済んだ…。
「ルフィ!?大丈夫?怪我ない?」
「おう!大丈夫だ!」
「よ、よかった――。」
それにしても無茶だったでしょ。
近道をするために、飛んできたのが間違いだった。
でも、研究所は目の前だ。
ローとチョッパーはワープ(?)をした。
サンジ(ナミ)とウソップは子供達のところでお留守番だ。
「いい近道だった!」
「マスタ――!出てこーーい!お前をぶっ飛ばして誘拐してやるぞ――ー―!」
「いや、言っちゃ駄目でしょ!!」
周りを見渡せば、海軍達。
これ、やばいんじゃない?
『討ち取れ―――!』
『麦わらの一味だーーー!」
シーザーの部下や、海軍達が襲いかかってくる。
戦っている間にフランキーが扉に穴を開けた。
「うは――!仕事早ェーー!フランキーー!」
「変態だけど…」
「照れるじゃねェか、○○!」
「いや、褒めてないし!」
穴から中へ入ろうとすると、空からなにかが降ってきた。
「な、なに!?」
「何だ、あれ」
「生きてんのか…?」
「さっぱりわからない、なにかしら」
なにかの塊…?
結構デカいよ。
「毒だーー!」
「触れれば毒!」
「燃やせば爆発!」
海兵達やシーザーの部下達が騒ぐ。
どんどん空から降ってくる“ソレ”
「シュロロロ、いい子だ。3年も閉じ込めて悪かったな」
どこからか声がした。
「あ、マスター!なぜ外に?ここは危険です!」
シーザーの部下が声をあげた。
シーザーが姿を現した。
「お前か―――!!マスターってのは!!」
「シュロロロ、いかにもそうだ!」
ルフィが聞くと、シーザーは答えた。
それにしても変な笑い方。
あいつを思い出す…バンダー・デッケン。
あいつも変な笑い方だったな…。
「海賊“麦わらの一味”と海軍“G-5”!!
少し待っててくれ、あいつは水が苦手だからよ…。
あの湖を越える為に今少しずつ自分の欠片を飛ばしてんのさ…。」
いや、弱点言っちゃうんだ。
水が苦手なんだ…なにかの役に立つかもしれない。
「炎の地からこの氷の地へ…スライムの欠片が全てこっちに届いた時…。
お前等全員味わうんだよ!!あの4年前の……」
「捕まえた――!!」
気付くとルフィはシーザーを捕まえていた。
「な、なにしてんの―――!?」
私は思わず叫んでしまった。
だってまだシーザー喋ってたし…、危険じゃない?
「ええええ――!?」
シーザーは驚いている。
当たり前だよね、普通話してる途中で攻撃しないよね…。
「この、離せコノヤロー!!」
ルフィは覇気を使っているから、ガス人間のシーザーを捕まえていられる。
すごいな、ルフィは。
「ゴムゴムの…鐘――!!!」
「うおっ!」
ルフィの攻撃をガス化してかわすシーザー。
ガスって厄介だな…。
「…ガスローブ!!」
「うぶっ!」
シーザーはルフィにガスを吹きかけた。
「ルフィっ!」
「シュロロロ…さぁ吸い込め!実験を繰り返したおれのガスの殺傷力は…」
ルフィはシーザーの言葉の途中で、一気にガスを吸い込んだ。
あ、あれ毒ガスじゃないの?やばいんじゃない?
「ルフィ!?だ、大丈夫!?」
「ふんっ!!」
ルフィはガスを耳から出した。
インペル…ダウン?
のマゼランという人の能力、ドクドクの実で慣れたらしい。
「毒に慣れとかあるのかよっ!」
私のツッコミも虚しく、ルフィはシーザーに攻撃を仕掛けた。
「“スマイリーズ”麦わらに纏わりつけ!」
シーザーの命令でスライムは動き出した。
そしてルフィに纏わりつき、爆発した。
「シュロロロー」
「ル、ルフィ!?嘘…。」
ルフィがいたところには、もうルフィはいない。
「あ、危なかった、すげェ爆発」
シーザーの後ろにルフィが現れ、シーザーに攻撃した。
そしてまたシーザーを捕まえた。
「勝った…?」
結構呆気無かったなシーザー…。
そう思って油断していると、急にルフィが首を抑え、苦しみだした。
「え…ルフィ?」
「シュロロロー」
シーザーの笑い声が頭の中に響く。
ルフィはそのまま落下した。
訳が分からない…なにが起きたの?
ロビン、フランキーも倒れて行く。