人魚姫
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「ん…」
「おう!○○ほし起きたか!」
「る…ふぃ…と、ロー!?な、なにがあったの?」
「フランキーじゃねェ、ナミが連れ去られて…今だ!」
「いや、全然わかんねェし!」
「人魚屋…お前ホントに人魚姫なのか?」
「え?」
「名前に…“ほし”を付けるのに違和感がある、本当に…」
「に、人魚姫だよ!!…もう、じゃあ○○でいいよ?」
「おれもー!」
「じゃあおれも!」
「私も!」
○○…か…。
確かにそう言われれば、“ほし”をつけるのに違和感を感じる…。
本当に、人魚姫か…。
人間になれる人魚…。
私ってなに…。
「お前に話があってきた、麦わら屋。」
「?」
「お前等は偶然ここへ来たんだろうが、この島には新世界を引っ掻き回せるほどの、ある重要な鍵が眠っている。新世界を生き残る手段は2つ、四皇の傘下に入るか…挑み続けるかだ。
誰かの下につきてェってタマじゃねェよなお前…」
「ああ!おれは船長がいい!」
「だったらウチと同盟を結べ!」
「同盟?」
「お前とおれが組めばやれるかもしれねェ…四皇を1人…引きずり降ろす策がある。」
ど…同盟!?
カッコいい。
あれ…なんかさっきより元気出た気がする。
気のせい…かな。
ルフィはローに説得され、同盟を組むことになった。
そして、なぜか離れていたウソップとチョッパーとフランキーの元へと戻る。
「ええええ!?ハート海賊団と同盟を組む―――!?」
「こんなスリリング野郎と手を組んだ日にゃ、おれは夜もおちおち眠れねェよぉ!」
「ほらね!?みんな反対してるでしょ?」
「私はいいと思うけどなー」
ナミに叩かれた。だってカッコいいもん。
チョッパーは驚きながら私の心配もしてくれた。
やっぱり医者だ。
「海賊の同盟には裏切りがつきものよ?人を信じ過ぎるあなたには不向きかもしれない」
ロビンはいつも冷静だ。
「え!?お前裏切るのか?」
「いや、」
「とにかく海賊同盟なんておもしろそうだろ?
トラ男は良い奴だと思ってるけど、もし違ったとしても…。
心配すんな!おれにはお前らがいるからよ!」
ルフィは満面の笑みでこたえた。
やばい…。泣きそう。
「そりゃおれ達は頼りになるけどよぉ〜!」
ウソップとチョッパーはとても嬉しそうだ。
でもローは呆れていた。
そしてチョッパー達は元に戻ったけど、体が無いナミは仕方なくサンジの体に入った。
全員爆笑、私も笑ってしまった。
「ぶっ!」
「○○!!」
「いた――い!」
結構痛い…。ナミは本気で叩く。
そして子供達を助けるべく、研究所へ向かう話になる。
「侍の方はお前等でなんとかしろ、ガキ共に投与された薬は調べておく。
船医はどいつだ、一緒来い、シーザーの目を盗む必要がある。」
「わりィな、おれ今動けねェから、よろしく頼む」
ローの頭の上にチョッパーが乗る。
可愛い…。
ローの不機嫌な顔…。
「ぶふっ!!」
「おい…人魚屋…」
「はい、すみません…ぶっ!」
「○○、殺されるぞ、そこ等辺にしとけ」
「だって…」
私は必死に笑いを堪えた。
シーザーはガスガスの実の能力者で凄く危
険。
覇気が使えない者は決して近付くな、ただの科学者じゃない。
そうローに教えてもらった。
「こっちで覇気使えんのはおれとゾロとサンジと…○○と…あとお前だろ?」
「まぁ、十分だ。おれは研究所へ先に戻る。」
「で、そのMをおれ達で誘拐すりゃいいんだな?」
「そういうことだ」
?誘拐…するの?
「誘拐して誰から身代金取るの?」
ナミ…目がベリーになりかけてるよ…。
「目的は金じゃない“混乱”だ。成功してもないのにその先の話をする意味はない。
とにかくシーザー・クラウン捕獲に集中しろ、決して簡単じゃない。
おれの計画はその時ゆっくり全員に話す。」
気になるけど…誘拐すればいいんだよね。
仲間になって初めての戦闘。
わくわくする。
「ただし…、シーザーを誘拐した時点で情態はおのずと大きく動き出す。
そうなるともう引き返せねェ、考え直せるのは今だけだが?」
「大丈夫だ!お前らと組むよ!!」
ルフィは堂々と言い張った。
「ならお前達の希望を飲むとする。
残りの仲間もしっかり説得しとけ」
「あぁ、わかった」
「ウソップー、どうする?同盟だよ?」
「不安だなー」
「わくわくする!」
「いや、しねェよ!!!」