人魚姫

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「グルルルル…」

「?」


なにか…動物の…鳴き声?


「……!…ぇえ!?…ぇえええ!?」

「あれ?…いるんだっけ!?…これ…」

「初めて見た…。ホントにいるんだ…」

「いや…空想上の生物だ!存在するわけねェ!」

「だけどこの姿…そうとしか思えない!!」



「竜!!」



全員が声をあげた。

目の前にいたのは竜。


「何奴だ…」

「は!?」


今…竜?ドラゴン?…が喋った…?

本で見たことある…。本物だ。


「おい!今こいつ喋った!」

「私も…聞こえた…」

「バカ言え!空耳だろ!」

「こいつが竜ってだけでもおれは受け止めきれねェのに…」

「どう見ても空想上に伝わる姿そのもの」

「まさか…」


竜は火を吹いた。


「火を吹いたぁ〜!!」

「こんな生物いるわけねェ!夢かこれは!」


ルフィとゾロは喜んでいる。

私は開いた口が塞がらない。


「ゴムゴムのJET銃弾(ブレット)!……おお!硬いなこいつ!」


ルフィは私を降ろして、竜に攻撃した。

でも竜には効いていない。

竜は尻尾でルフィを吹き飛ばした。


「ルフィっ!!」


私はルフィの元へ駆け寄る。

ルフィは大丈夫だ、と言って微笑んだ。


「来てみろ」


ゾロは竜に言った。


「気配なら感じていブ」

「本当だな、なにか喋ったぞこのドラゴン…。三刀流…極虎狩り!!!」


ゾロが攻撃するけど、まったく通じない硬さ。

竜……。


「なんでこんなに硬いんだよっ!」

「ツッコんでんじゃねェよ!」


ウソップとツッコミし合いが始まった。

すると、ルフィは竜に怒ってキックした。


「ルフィ!喋った!!」

「ほらみろ!」

「おれも聞こえた…なんでだ?」


竜は上空へと舞い上がり、ルフィに向かって火を吹いた。


「ルフィ大丈夫!?」


離れているのに、熱気がすごい。

駄目…。熱い。


「ブ!お前達も七武海の仲間か!?」


また竜が喋った。何回聞いても信じられない。


「七武海と言ったわね、恨みでもあるのかしら」

「七武海って…?」

「簡単に言えば、政府に協力している7人の海賊のことよ。」

「へェ〜!」

「ざっくりだな、おい」


ロビンは物知りだな…。

私ももっとこの世界のことを知らないと。

ルフィを見ると、竜の背中に登っていた。


「おーい!大変だー!ドラゴンの頭に!人間が刺さってる!!」

「そんなバカな!!」

「ええ!?どんな状況だ!?」

「じゃあ…喋ってたのは…」


竜の頭に人間!?

しかも刺さってる!?ありえない…。

竜が自分の翼を噛んでしまい、落下したのをウソップが技で受け止め、ゾロが倒した。

※竜は後で美味しくいただきました。


「すごーい!!」


みんな強い!

私も強くならないとね。
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