人魚姫
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「えーん!ルフィ様達本当に行ってしまわれるのですか?
せっかくお友達になれましたのに…せめてあと1日…いえ1週間いいえ1年だけ…」
「お前は最初から最後まで泣いてんな弱ほし」
「も…申し訳ございません。泣き虫やめます…ひっく…」
しらほし…泣かないで…。
涙が溢れる。
それにしても麦わらの一味の出港は騒がしい。
わいわい…宴のようだ。
「よし!帆を張れー!出港するぞー!またな魚人島!」
またね…。また会える日を願って。
「ルフィ様…いつかまたお会い…お会いできましたら…」
「お!弱ほし」
「その時は…泣き虫卒業しておきますから。また楽しい散歩に連れ出して下さいませ」
「散歩?また母ちゃんの墓に行きてェのか?」
「今度はもっと遠くへ。海の上の本物の森という場所で」
「そうかお前海を出たことねェもんな、よしいいぞ!今度会ったら連れてってやるよ!」
約束だよ…ルフィ。
しらほしとの約束、絶対守ってね。
「お約束を」
「おお任せとけ!約束だ!」
しらほしは麦わらの一味とも約束をする。
そして船は出港した。