人魚姫
□08
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ノアはまだ私に向かってきている。
デッケンが倒れれば…ノアが魚人島に落ちてしまう。
遠くに逃げないと。
「ノア!私はこっちだよ!」
「くそっ…落下地点がずれちまったら意味がねェ!デッケンめ…さっさとくたばれ!
虫の息でも意識がある限り船は落ちねェ!!」
「いいぞ行け○○ほし!!」
「船が横に逸れ始めた」
私にかかってる…。
速く泳ぐんだ。
これでも人魚なんだから。
速く、速く…、
私がみんなを助けるんだ。
絶対、守る。
「○○ほし、速い…」
「あんなに速かったか?」
「あれ?今一瞬髪の色が変わったきがしたんだが…」
「気のせいだろ…。それより…○○ほし、頑張ってくれ」
私なんてどうなったっていい。
魚人島のみんなが…助かれば…それだけで…。
「え…ノアが落ちる…?」
「ジハハハ!!間に合った!勝者はおれだ」
「ああ!!」
「魚人島が危ない…」
「私のせいだ…もっと速く…泳いでいれば…」
間に合わなかった…デッケンの能力が解けたんだ。
涙が溢れ出す。
泣いちゃ駄目なのに…。
でも、どんどん溢れ出る涙。
「どうすれば…」
落下する船。
ルフィはホーディと戦おうとするけど空気が無い。
人間は海の中では力を発揮できない。
でも兵士達が船を囲むようにシャボンを出すらしい。
これでルフィがなんとかしてくれれば魚人島は助かる。
島や島に住んでいる人達の命は全てルフィに託された。
「○○ほし、おれの近くにいてくれ怪我はさせねェから」
「うん!」
「あっという間に終わらせるぞ!」
ルフィがホーディを空気があるノアの方にぶっ飛ばした。
「全速力だ○○ほし!」
「うん!」
ノアにルフィを連れて行く。
目が開けれないほどの全速力で。
「ぷはぁっ!空気だ」
ノアにルフィを送った。
頑張って…ルフィ。
ホーディは強くなる薬を大量に口に含む。
ルフィとホーディは戦う。