人魚姫
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クジラと共にサニー号は海上に向かう。
「海上に出るぞ!」
「天候最悪!」
「ヨホホ!空は雷雨!」
「風は強風!」
「海は大荒れ!」
「指針的外れ!」
「赤い海が見える!」
「逆巻く火の海!」
「まるで地獄の入口…」
「いよいよ!地上!」
みんなそれぞれ口にする。
荒れる海上に出た。
「望む所だぁあああああ!」
そうルフィが叫んだ。
いよいよ始まるんだ、私の冒険が。
「見ろ!あの島で火山が噴火した!」
「地上の火山っ!?初めて見る!」
すごいっ!!
海底のとあまり変わらない気もするけど…なにか違う。
地上の空気。
ナミがルフィに説教してるけど、まったく聞いてない。
「プォッホー!ホホホー!プォッホー!」
「なっ…なにっ!?」
「電伝虫が泣きだした!おいどうした腹でも痛ェのか?」
電伝虫って泣くんだ。
「バカそりゃ緊急信号だ!誰かが助けを求めてる」
「じゃあ取れば通じるか?」
「待ってルフィ!緊急信号の信憑性は50%以下よ!
海軍がよく使う罠の可能性も高い!出て盗聴されれば圏内に私たちがいるとバレるわ!」
「さすがロビン!おいルフィ!ここは慎重に考えてから…」
でも…その50%以下かもしれない。
わからないけど…。
「もしもしおれはルフィ!海賊王になる男だ!」
「早いし喋り過ぎだっ!!」
ルフィはすでに出ていた。
ルフィらしいや。
「助けてくれっ!」
「!」
助けを求める声だった。
「ああ…寒い…ボスですか?」
「いやボスじゃねェぞ!そこ寒いのか?」
「仲間達が次々に斬られていく!サムライに殺される!」
「おい!お前名前は?そこどこだ?」
「誰でもいいから助けて…ここは…パンクハザード!!!!ぎゃぁああああ!」
叫び声が聞こえた。
もう声はしなくなった。
【パンクハザード】?
「ぅわぁああ!やられた!?」
「事件の匂いがするぞ!」
「探偵っぽい!」
「やられたっつってんだろ!事件だよ!斬られたよこいつ!」
「今のも演技で…罠かもしれない…」
「冷静――――――――――――――!」
ロビンはいつでも冷静だ。
たまに残酷だけど。
みんな侍について話し合っている。
ワノ国のなんちゃららしい。
私にはわからない。