人魚姫

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「もうサメから出てきてもいいんじゃねェか?」


メガロの中にスッポリと入ったしらほしにルフィは言った。

メガロの上に乗り、魚人島上空を進む。


「駄目!しらほしは目立つし…」

「わたくしもこの中の方が…」


こんなに大きな人魚、しらほしが上空にいれば、誰だって気付くと思う。

そうなれば一大事だ。


「どうだ?10年振りの外!」

「ワクワクしてる!!」

「ドキドキします…わたくしとても悪いことを…」

「悪いわけねェだろ〜!外出るだけでよ〜!変な奴だな〜お前」

「このようなことを…冒険と言うのでしょうか…?」

「あっはっはっは。そうだぞ!ドキドキわくわくするならそりゃ冒険だな!」

「〜〜〜〜!冒険!!楽しすぎる!!」


『冒険』と聞いただけで、心がうきうきワクワク、なんて言っていいのかわからない。

でも、すごく興奮する。


「それで?海の森って言ったか?それなんだ?おもしれェもんなのか?」

「お墓だよ…」

「?」

「建ってからまだ一度も訪れていないお墓があるのです」

「10年間ずっと…一番行きたかった場所!」


私としらほしの顔はキラキラと輝いていた。

そしてルフィから沢山冒険の話を聞いた。


「いいな〜!ルフィ楽しそう!ルフィの仲間にも会ってみたい!」

「おう!紹介してやるよ!サンジは鼻血出しそうだけどな〜」

「サンジにも会ってみたい!」

「にししし!」


海の森に向かって進んで行く。


「あれ?サンジ!チョッパー!!」


ルフィが地上を見てなにか叫んだ。


「おいサンジ!鼻血はもういいのか!?」


あれがサンジか…ぐるぐる眉毛だ。


「ルフィ!あれがサンジ?」

「あいつ等がおれの仲間だ」

「すごい!!」

「ちょっと下に降りるぞ!」


ルフィが下に降りて行く。


「私も行きたい!!」

「お姉様まで」

「行ってきま〜す!」

「お姉様!!」

「シャーー!」


私はルフィの後を追って、下に降り立った。
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