人魚姫

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「ぅわ〜ん!誰かぁ〜!お父様〜!お兄様〜!お姉様〜!ぅわ〜ん!」


しらほしの泣き声が聞こえる。

重たい瞼を開けば、眩しい光に思わず目を細める。


「ん〜!よく寝た…ってお前誰だよ!?」


麦わら帽子を被った笑顔が似合う少年がそこにいた。


「ん?もう一人、人魚がいたのか!?こいつに比べたら小せェな〜」

「うるさい!気にしてるんだから…ってなに可愛い妹を泣かしてんのよ!」

「ぅわ〜ん!お姉様〜!!」

「ぅわー!もうなんなんだよ!!お前!!」

「逆ギレかよ!!」

「おれなんもしてねェよ…」

「しらほしは中々泣きやまないからね〜」


ヒュルヒュルヒュルヒュル…


するとどこからかオノが私達に向かって飛んできた。

麦わらを被った少年がそのオノを止めた。


ヒュルヒュルヒュルヒュル…


もうひとつオノが飛んできたけど、私が覇王色の覇気を使って止めた。


「デッケン…結婚はしねェって言ってんのに…」

「なんでオノが…どっから飛んできた!?」

「あ…誰か来る!隠れてキミ!!」


しらほしが麦わら帽子を被った少年を大きな
手で隠した。


「ご無事でありますか?どこかお怪我は?」

「レディの部屋よ!ノックくらいしなさい!!」

「すみません○○ほし姫様…」

「しらほし姫様の泣き声が聞こえたもので…」

「ご心配をおかけしました。少し悪い夢を見てしまったようで」


大臣はほっとした表情をした。
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