magico
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「もうサメから出てきてもいいんじゃねェか?」
「い…いえ私はまだこの中の方が…」
「どうだ〜?10年振りの外!」
「ドキドキします…私とても悪いことを…」
「悪いわけないじゃん!!」
「外出るだけでよォ〜!変な奴だな〜お前」
「このようなことを…冒険と言うのでしょうか…?」
「あっはっはっはっは!うんうん。ドキドキするならそりゃ冒険だな!」
「それで?海の森って言ったっけ?」
「それなんだ?おもしれェもんなのか?」
「お墓です。
建ってからまだ一度も訪れていないお墓があるのです。
10年間ずっと…一番行きたかった場所です!」
しらほしの顔はキラキラと輝いていた。
「あの雲タヌキに見えます!」
「あははは!チョッパーだな!」
「チョッパー?」
「おれの仲間だ」
「あ!あれ箒の形だ〜!兄貴なにしてるかな〜」
「○○は兄ちゃんのところに飛ばされたんだろ?」
「うん!一緒にいっぱい儀式したんだよ〜」
「危険なやつか?」
「簡単なやつ〜!」
危険なのしかしてないけど…
言ったらどうなるかわからないから言うのをやめた○○だった。
「しらほし楽しい?」
「楽しい!!!」
しらほしは満面の笑みを見せた。
「メガロ大丈夫?」
メガロは大量の汗を流し、白目をむいていた。
「ア…ア゛…」
メガロはしらほしを一旦吐き出してしまったが、また飲み込んだ。
「危ねェ…気を付けろよサメ!」
「メガロ…可哀想に…」
○○達は海の森に向かって行く。
「あれ?サンジ!チョッパー!」
「チョッパー!!!!!!!!」
地面の方にサンジとチョッパーと大人数の魚人達がいた。
○○は可愛いチョッパーが見えて嬉しそうだ。
「ぶふっ…」
あまりの可愛さに鼻血が出そうな○○。
「さすが兄貴の妹だな…」
「なに言ってんだ!?ってどうしたんだよ!!血出てるぞ!」
「ちょっちょっとね!」
「おいサンジ!鼻血はもういいのか!?」
「ルフィ!!と○○!!」
「チョッパー!!」
○○は嬉しそうに手を振る。
「人間の殿方と…やっぱりタヌキ!!図鑑のとそっくりです!!」
「チョッパ〜!可愛い!!」
「おおおお友達ですか!?」
「あいつらがおれの仲間だ!」
「あの方達が?」
「メガロ!頑張って!」
メガロは今にも吐きそうだ。
「ちょっと下に降りるぞ!」
「まさか…ちょっ!待って!…きゃあああああああ!」
ルフィは○○の腰に腕をグルグル巻きにし、降り立った。
「ハチ!?どうしたのその傷!」
「ニュ…麦わら…」
「誰にやられた?」
「それが教えてくれねェんだ」
「ハチ。少しだけなら回復出来るよ」
○○はハチに手を翳した。
すると○○の手が光りだし、ハチの傷が少し癒えた。
「は…はぁ…」
「○○大丈夫か?」
「うん」
大量に汗をかく○○。
治癒魔法は自分の体力を削った分、怪我や病気を治せる魔法。
するとしらほしはいつのまにか出てきてしまっていた。
魚人達が騒ぎ出す。
「ちょっと…無理…」
○○は倒れてしまった。
気を失う前、ルフィの匂いがした気がした。