人魚姫
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「○○…なのか?」
「雰囲気が違うわ…」
○○が別人のようになった。
○○の髪は綺麗な金色から輝く銀色に変り、ただならぬ殺気を放っている。
「なに…」
すると、○○の近くから急に風が吹き始めた。
冷たく、剣のように鋭いその風は、竜巻のようだった。
「クスッ…あなたは私に勝てない」
「っ!?」
いつもの穏やかで優しい○○の雰囲気じゃなく、
なんだか冷たくて恐い○○。
「私は○○だけど○○じゃないわ、この海の王の私。」
「どういうこと…?」
「簡単に言えば二重人格よ、簡単に……言えばね。」
「それがなんだって言うの」
モネはまた吹雪を出した。
○○は風で吹雪を吹き飛ばした。
「私は、戦闘向きなのよ」
○○が微笑んだ、でもその笑みに恐怖を覚えたナミ達。
決して逆らいたくない、単純に恐い。
「BIG STORM(大きな嵐)」
そう○○が言った瞬間、嵐がきたみたいに風が吹き始めた。
「みんな下がってて。」
○○に言われた通りゾロは後ろへと下がると、ナミ達は子供達を止めに行った。
すると、より一層風は強くなり、モネは羽で自分の体を覆い隠す。
「ロビン、どう思う?」
「少し、恐いわ」
「おれもだ、味方だと心強いけど、敵だと恐いぞ」
「ええ。」
○○はモネをおしている。
むしろ○○の方が強い。
悪魔の実なのか、それとも○○の謎に関係があるのか…それは誰も知らない。