君と僕。夢小説
□レアモノ。
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やっと点がたまったパン祭りのお皿プレゼント。
手に届いたお皿は、なんだか色が違う。
――――――――――レアモノ。
お皿を受け取って、コンビニの前で
なんとなくお皿を見ていた。
「んー?なんか、もっと、こう、青、とかじゃなかったっけ・・・」
そのお皿のラインが、赤色である事に少し違和感があった。
CMでは青色と緑色だったのに。
「あ」
横から涼しい声がした。
「すごい、レアだ―」
なんか、言葉の語尾が棒読みっぽい。
・・・聞いたことある声だな・・・
「あっ!祐希くんじゃない!」
「ん、おはよう」
浅羽祐希くん。同級生だ。
「てか、レア?って?」
「それ、めったに当たらない、色違い。」
「えー、そーなんだー。でも私青色のほうがよかったんだけど。。。」
「じゃあ俺と交換してよ。俺、そっちのほうがいい・・・・。」
「あー、うん、いいよ!」
すると、
いつも無表情の祐希くんの口角が、少しあがった。
「・・・・ありがとう」
「!う、うん」
***
そして、そのまま月曜日。
「ちょーーーーっと待ってよぉー、じーーーっとしててねー・・・・・・ああ!逃げられたー!」
かわいい野良猫がいたけど、すぐ逃げられちゃった・・・。
「んー。ま、いっかな・・・」
「あれ?」
「あ!祐希くん!」
「なにしてんの・・」
「猫つかまえようとしてたんだけど、逃げられちゃったよ」
「へぇ・・・」
そういって祐希くんは私の隣にちょこんと体育すわりをする。
「にゃーん。」
「?????」
「・・・リアクション・・ないと照れる」
「えっ!?あ、ごめん!」
いきなり猫になったからびっくりしたー・・。
「えっと・・・・・よ、よーしよーし」
「・・・・あの、できれば言葉だけじゃなくて、ホントになぜてほしい・・」
「えええ!」
「えっ、ごめん、そんなにびっくりするとは・・・」
いやいやいやいや、実際になぜるって!
・・・。
テレながらも、ちょっとなぜてみた。
「よ、よーし・・・よーし・・・」
「にゃーん。」
!!!!!!!
こ、このひと、こんなにかわいかったっけ?!
「にゃーん。」
「・・・・ぷっ。あははは!いつまで猫で居るのー?」
「・・・・・」
「あれ、どーしたの?」
急に黙った。。。。
なんだろう・・・。
「・・・・・・俺の彼女になってくれたら、人間に戻るにゃーん。」
「・・・・・・・?!////」
いいいいいいいま、なんて?!
「どーするにゃーん。」
「えっ、え。。。」
「なーんて」
「え、あ、あー。なんだ冗談かぁ。びっくりしたじゃんもう!」
「・・・で、俺と付き合う?」
「ぶっ」
しまった、何も飲んでもいないのに吹きだしてしまった。
「なんで?!冗談じゃないの?!」
「付き合わないと人間に戻らない、の部分はね。おれ、人間だし。戻るって言う表現は変かなと。」
「・・・・///」
「・・・・・すきです。ずっと、まえから。」
「・・・・・・・・・・・わたしも」
これは夢なのだろうか。。。
と、思った。
一生で何回恋するか分からない。
そのうち何回実るか分からない。
レアモノの、恋の実り。
「ありがと・・・・」
END